ねっこりのブログ

ねっこりの、アオイさんとの日々。

ぬくもりというもの。

2009年03月12日 12時39分21秒 | Weblog
アオイさんは、
おにぎりをにぎりにぎりとして、
透明な膜で包み、
コートのポケットに入れました。



「カイロの代わりになって、
 ぬくいんだよ」



アオイさんは、
得意げに言いました。

お昼にはお弁当になる、
優秀なカイロのようです。

でも、
なぜでしょう、
すこし貧乏くさい気がします。

本というもの。

2009年03月11日 22時53分28秒 | Weblog
ねっこり達は本を読むの?
と、
アオイさんが聞いてきました。


失礼ですね。
ねっこり村には当然、
本屋がありますし、
なにより、
大きな大きな100万冊の蔵書を誇る、図書館があります。 

つまり、
ねっこり達は、
本が好きなのです。



ねっこり達に一番人気のジャンルは、
料理についての本で、
100万冊の蔵書のうち、
80万冊が料理に関する本です。

最近のベストセラーは、
『ねっこり森で取れる毒キノコの食べ方』
や、
『手軽で簡単 アンコウのピクルス50選』
です。


二番目に人気のジャンルは、
鉱物についての本です。

三番目に人気のジャンルは、
おまじない・呪についての本です。


「日本語の本はないの?」
と、
アオイさんはまた、
聞いてきました。


日本語など、
アオイさんがいる世界の本については、
ねっこり達は、
インターネット書籍として、
読んでいます。

ねっこり村の本に比べて、
イマイチ味気ないからです。

ねっこり村の本は、
すべて手書きですからね。



それを聞いた、アオイさんは、
アオイさんのお部屋にいた、
ちびちびねっこ達に、
「こっちの、何の本が好き?」
と、
インタビューを開始しました。



「キルケゴール」
「キルケゴール」
ちびちびねっこ達は答えました。



アオイさんは、
一瞬変な顔をしましたが、
宙を見つめて、
何かつぶやくと、
今度は、でかでかねっこに同じ質問をしました。



「・・・ごんぎつね・・・」



でかでかねっこは、答えました。
これには、
アオイさんはホッとしたような表情を浮かべていました。


アオイさんが、
こちらに向かってきます。
さて、
同じ質問に、
なんと答えるのがようでしょうかね。
 

失敬というもの。

2009年03月02日 20時00分38秒 | Weblog
今日はお天気がよかったので、
アオイさんは、
お布団を干していました。

ふかふかになった、お布団で、
ごろごろするのは、
素晴らしいことですね。
たまりません。


多数のねっこり達でごろごろしていましたので、
気がついたら、
お布団は太陽の匂いだけをのこして、
いつもと同じぺっちゃんこになっていました。

しかたありませんね。
ねっこり達はたくさんいますから。



それでも、
理解のないアオイさんは、
ぺっちゃんこになったお布団を見て
「こら!」
と、おっしゃいました。


そして、
ワタクシを持ち上げると、
おもむろに、ワタクシの尻尾をつまみあげ、
「ふっ!」
と、
あろうことか、
ワタクシのおしりの穴に、
息を吹きかけました。


これは、
とんでもないことです。
いくらねっこりといえども、
さすがに、
おしりの穴には、ぽふぽふの毛は生えていませんからね。
とても、
冷え冷えするのです。


アオイさんは、
失敬ですね。