ねっこりのブログ

ねっこりの、アオイさんとの日々。

雷雨というもの。

2010年07月26日 22時23分47秒 | Weblog
雷が鳴っている時の、
アオイさんは、
いつにも増して、
へっぽこで、
使いものになりません。


虚ろな目をして、
ぶつぶつと何かを呟いているその姿は、
哀れで醜いものです。


ねっこり達は、
雷が、
明るい紫色をしていて、
横に張り巡るように、
幻惑的に光ることを知っています。

お部屋から見る雷は、
無料にしては、
いたれり尽くせりだと思います。

仲良しというもの。

2010年07月25日 18時14分50秒 | Weblog
「ねっこり達も、やっぱり仲良しとかいるの?
 仲良しメンバーとかないの?」

アオイさんは、
奇妙な真っ白トウモロコシにかじりつきながら、
ものすごく、
適当な感じで、
尋ねてきました。

ワタクシは、
アオイさんの前歯の間に挟まった、
トウモロコシが、
気になりましたが、
敢えて、
何も言わず、
問いに対する答えを考えました。


ねっこり村には、
ねっこり達がたくさん、
住んでいます。
そして、
アオイさんの言う「名前」というものは、
ありません。
全て、
ねっこりですから、
ねっこりなのです。


ねっこり達同士は、
住んでいる場所や、
よくいる場所や、
好きな食べ物などで、
微かに、
互いの違いに気付いているようですが、
細かいことはあまり気にしないので、
昨日一緒に魚釣りをしたねっこりと、
今自分の家に遊びに来て爪とぎをしているねっこりが、
同じねっこりなのか、
違うねっこりなのか、
あまり分かっていません。

ねっこり達は、
おおらかですからね。


「ねっこり達には、
 仲良しはありません。

 公平に博愛ですからね」


アオイさんは、
少々尊敬したような表情をしていました。

スイカというもの。

2010年07月23日 23時20分53秒 | Weblog
ねっこり村では、
スイカが大豊作です。

ねっこり畑では、
ヒナねっこりが植えられている一角を、
侵略しかねない勢いで、
スイカの実がゴロンゴロンと、
実っています。

一度、
ゴロンゴロンに巻き込まれそうになった、
ヒナねっこりが、
世にも悲惨な金切り声を上げ、
畑番のねっこりが、
魂を抜かれ、
畑に入るのをやめてしまったこともあります。


ねっこり村では、
スイカは、
皮を向いて食べます。


理解力のない、
アオイさんは、
きょとんとして、
「皮を剥くの?切るんじゃないの?」
と、
聞いてきました。

ねっこり達は、
赤い部分が見るまで、
大胆に繊細に、
スイカの皮を剥きます。

後は、
丁寧に、ぐるぐると回しながら、
周りから順に食べて、
最後に中心に到達するように、
計画的に食べるのです。


ねっこり達は、
美食家ですから、
次第に甘味が強くなっていくよう、
スイカをいただくのです。

アオイさんのように、
一番最初がおいしくて、
あとはだんだん水っぽくなっていく、
残念な食べ方はしません。

暑さというもの。

2010年07月21日 23時11分48秒 | Weblog
最近のアオイさんのお部屋は、
とても暑いです。


窓から入る強烈な日差しにさらせば、
ちゆんの卵は、
たちまち、
ちゆんのゆで卵になります。

うかつに、
窓を開けようものなら、
熱風で、
ねっこり達は蒸発してしまうに違いありません。


したがって、
ねっこり達は、
最近のアオイさんのお部屋があまり好きではありません。



アオイさんは、
日差しが炭火焼のようになったあたりに、
お部屋に戻ってきますが、
なんとも、
くたくた・べとべとで、
あまり情緒がありません。

昨日などは、
帰宅直後の、
アオイさんの前を通過した、
不幸なでかでかねっこ1匹が、
アオイさんに、
捕まり、
顔を拭かれ、
凄惨な目に遭いました。


夏は危険ですが、
夏のアオイさんはもっと危険かもしれません。