コンディションというもの。

今日は、
雨が我が物顔の日でしたね。


我が物顔の雨に、
ひと泡吹かされたアオイさんが帰ってきました。


「もしゃもしゃー」
「もしゃもしゃー」
「もしゃもしゃー」


観察眼にすぐれる、ちびちびねっこ達が、
一斉に、騒ぎ始めました。


「くねくねー」
「くねくねー」
「くねくねー」


ちびちびねっこ達は、的確に、
アオイさんの髪の毛の状態を叙述します。



アオイさんは、
机の引き出しをゴソゴソとあさると、
下敷きを持ってこちらに戻ってきました。


そして、
おもむろに、


ぺほっ


と、
ちびちびねっこの群れに、下敷きを載せました。


そして、
下敷きでちびちびねっこ達を、
ぐりぐり・うりうりと、
転がしまくりました。



下敷きと床に挟まれ、
転がされまくった、
ちびちびねっこ達は、
静電気で、
バシバシに毛が逆立ち、
その姿は、
地獄絵図そのものでした。



アオイさんの、行為は、
冷酷極まりない残忍な犯行だと思います。

秋というもの。

朝の空気がきれいに冷えて、
気分のいい日々になりましたね。

夜の、どきりとする冷え込みも、
しみじみとして、
なかなかオツだと思います。


ねっこり達は、
アオイさんを無視して、
ねっこり林で、
栗とキノコを採取することに、
いそしんでいます。

栗とキノコで作る、
栗とキノコのくつくつ煮スープ～ねっこり風～は、
秋の楽しみです。

この時のキノコは、
栗の黄色に合うように、
目の覚めるような鮮やかな赤のものを選びます。


このスープをいただくと、
もはや、
笑いが止まりません。


素晴らしい、
秋の宴が約束されています。

お絵書きというもの。

毎日バタバタとしていたアオイさんが、
最近は、
家にいて、
何やら座ったり、読んだり、書いたり、
しみったれたことを始めました。

スパイの仕事も、
ついにお払い箱になったようですね。


珍しく、
アオイさんが、
ねっこりの絵を描いてくれました。





何やら、
脇役感があります。


許せませんね。

グミというもの。

ねっこり村では、
九月の夜に、
時々、
空から、
グミキャンディが降ります。


透ける藍色をした、
涙型のその粒は、
ねっこり達の手に乗るくらいの大きさで、
モチモチ、
とても美味しいのです。



グミキャンディが降る夜は、
どのねっこりも、
外に出て、
グミキャンディ・キャッチに、
いそしみます。


食べられる分だけの、
グミキャンディしか、
キャッチしないことが、
この、
九月の夜の楽しみを、
より、
価値のあるものにしてくれます。

ねっこり達は、
雅ですからね。




翌朝、
辺りを見渡しますと、
グミキャンディに撃たれた、
ちびちびねっこ達を、
でかでかねっこ達が、
回収している姿が見られます。


ちびちびねっこのサイズと、
グミキャンディのサイズは、
ほぼ、
同じです。

そして、
ちびちびねっこ達の間では、
グミキャンディを、
直接、
口でキャッチすることが、
流行っていますからね。



ちびちびねっこ達は、
ねっこり畑に、
２日ほど植えれば、
問題ありません。
ねっこり畑の土は、
いい土ですからね。