ねっこりのブログ

ねっこりの、アオイさんとの日々。

変色というもの。

2010年12月19日 00時47分51秒 | Weblog
アオイさんのお仕事が、
パワーアップしたようです。

以前のアオイさんは、
ベントレーにも、
アストンマーチンにも、
乗れない、
しょぼくさく胡散臭いスパイでした。

今度は、
ねっこり村には、
存在しないお仕事に、
鞍替えをなさったようです。


アオイさんは、
何度か声を大にして、
その、
新しいお仕事の、
役職名のようなものをおっしゃっていましたが、
全く、
聞き取ることができません。

強いて言えば、
ベンジョムシ、
に似ている音です。
アオイさんは、
きっとダンゴムシの仲間になったのだと思います。


博学な、
ある三毛ねっこが、
ぽつりと言いました。



「ダンゴムシは、
 エビと同じ成分でできていますから、
 炒ると、
 赤く変色するらしいですよ」



カップヌードルをすすっていた、
アオイさんは、
絶叫し、
アオイさんのお部屋は、
一時騒然となりました。

結局、アオイさんとねっこり達の関係は、
変わらないようですね。
なかなかオツだと思います。

変人というもの。

2010年12月08日 17時15分24秒 | Weblog
アオイさんは、
戦いの時を終えると、
たたみかけるように、
遊び狂いの時を終えました。


戦いの時のアオイさんからは、
腐臭がしましたが、
遊び狂いの時のアオイさんからは、
アルコール臭がしました。



ねっこり達は、
この後のアオイさんが、
最も恐ろしいことを、
よく知っています。

やることがなくなったアオイさんは、
目は虚ろ、
反応も乏しく、
生き物としての尊厳を捨て始めます。



「暇すぎて死にたい・・・」



アオイさんは、
そうブツブツ不穏なことを呟きます。



ねっこり達は、
静かに、
そんなアオイさんを見守りました。



アオイさんは、
のそのそと起き上がると、
お料理の本を覗き始めました。

料理は、
ねっこり達にとって最大の関心ごとの一つです。
ねっこり達も、
少しだけ、
アオイさんと距離を取りながら、
料理本を覗きこみました。



美味しそうな料理がならんでいます。
一番、
その日の舌と胃の感性に合致する、
食べ物を、
ねっこり達は真剣に考えます。



「これにする」



アオイさんは、
呟きました。

アオイさんの選んだものは、
カクニ
という、料理でした。


おかしいですね。
アオイさんは、
あまり肉めいたものは、
お好きではないはずです。



「どうして、これをお選びになったのですか」



勇気を持って、
あるねっこりが、
アオイさんに質問をしました。





「この、料理の本の中で一番、調理時間が長い料理がこれだから」





アオイさんを、
暇にすると、
気がおかしくなるようです。
困りましたね。