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ぶろぐ猫の目

笑う門には福来る・・

実験中

螻蛄

2009-08-13 16:13:36 | どうでもいい話
螻蛄(けら)  黒川博行著


久々の新刊
1900円の大枚をはたいて買ってしまった
しかしその価値は十分にありますぞ
面白い小説には、それだけの価値がある

これは「疫病神シリーズ」の第4弾
疫病神、国境、暗礁、そしてこの螻蛄

大阪のこてこてヤクザの桑原と建設コンサルの二宮のでこぼこコンビが
金の匂いに誘われてだましだまされ、殴り殴られ
命をかけてしのぎを削る、最後に笑うのはいったい誰なのか
桑原か二宮か?

疫病神では産廃処理
国境では北朝鮮
暗礁では運送業
そして今回は「金満坊主」

金の匂いのあるところに表れる、暴力団幹部桑原
おしゃれで頭もよく口も立てば腕も立つ
桑原に力と金に縛られつつその実、桑原を頼って
糊口をしのぐ二宮

金満坊主の覇権争いから流出してきた宗派のお宝絵巻をめぐっての
騒動にからみ、情報を得た桑原が二宮を使い
あの手この手で絵巻を手に入れる2人
その絵巻をいかにして金に変えるのか?
金満坊主に葬儀ビジネス、東京ヤクザに妖艶な画商
くんずほぐれつ入り乱れて、金を奪い合います。

2人の微妙な関係がユーモラスに描かれ時には
エキサイティングに手に汗握る展開で描かれてます。

全編大阪弁で描かれており
非常に馴染み深いのですが、苦手な方にはきびしいか?

でも、内容はめちゃくちゃおもしろうございます

一気に読んでしまいました

面白い小説、映画もそうですけど
その主人公たちと別れたくないのね
ずーっと一緒にいたいって気分にさせられる
最後のページが近づくにつれて
さびしい気分になるのよねえ

次回作が待ち遠しいなあ
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