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シャイロックの子供たち

2025-04-14 08:20:24 | 読んだ本の紹介
シャイロックの子供たち 池井戸潤



池井戸さんの作品は、半沢直樹関連作品から読み始めて

花咲舞、空飛ぶタイヤ、下町ロケットなど

ほとんど読んだと思ってましたが、もう20年もまえに読んでいたので

忘れてますw



シャイロックの子供たちも読んだと思いますが、ぜんぜん覚えてなかった

シャイロックというのはベニスの商人に出てくる商人の名前からとっているのですね

ある下町の銀行に勤める人びとを題材にした、連作小説です

2003年ごろの話

ある日、支店の現金残が100万円合わないことから物語が始まります

社内恋愛に悩む女子行員

彼女のロッカーから帯封がみつかり、100万円を盗んだと疑われる

女子社員の無実を信じ、真犯人を見つけようと奔走する係長

一流大学を出て将来を嘱望されている新入社員。

従来の根性論でなんでも押し通すパワハラ副支店長

大学の応援団出身でパワーはあるが運に恵まれず、プレッシャーに押しつぶされる人

高校野球で1度のミスからレールをはずれ、一流銀行にはいったものの

銀行でもレールを外れてしまう人

調子よく、口先だけで投資信託を売上て支店の業績を一手に担うやつ

銀行内調査、架空取引、転勤、昇職・・・

これらのこまごまとした池井戸さんの得意な銀行物語が続くのですが、

時系列や登場人物が行ったり来たりで頭が混乱しますが

真犯人を追う係長が失踪してからすべての話が結びついていく

そしてラストに収束していくのですが、うまく作ってあります。

20年以上も昔の話なので時代背景(当時はバブル崩壊後の超絶不景気時代)

が、今と違うのでそういった面も面白かったです。

また、池井戸作品を読み返してみようかな





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