保育士が園児を平手打ち、韓国社会に衝撃
2015年1月15日 10時16分
朝鮮日報
仁川市延寿区内の保育園で、保育士が4歳の女児に暴力を振るう様子が動画でインターネット上にアップロードされ波紋を呼んでいる。ネットでは保育士を逮捕するよう求める声が多く、この保育園に子どもを預けている保護者らも「園児に対する暴力は長い間行われているようだ」と徹底的な捜査を要求している。
延寿警察署は14日、この保育園に通う女児(4)が保育士(33)から暴力を振るわれたという保護者の通報に基づき捜査していることを明らかにした。女児が暴力を振るわれているところを目撃した別の園児が自分の親に知らせ、その親から話を伝え聞いた女児の保護者が通報したという。女児の保護者は保育園に行き、暴力行為が写っている監視カメラ映像を確認した上で12日、警察に通報した。
この映像によると、8日午後12時53分ごろ、保育士が女児の給食トレーを回収する際、女児がキムチを残しているのに気付き、食べるように言った。女児がキムチを食べずに吐き出そうとしたところ、保育士は口に無理やりスプーンを入れて食べさせようとした。それでも女児が吐き出してしまうと、右手のひらで女児の頭の左側を強くたたいた。女児はその勢いで体ごと飛ばされて床にたたきつけられた。女児と同じ年ごろに見えるほかの園児約10人は怖がった様子で教室の片隅に座り込み、これを見ていた。暴力を振るった保育士が席を外した後、女児が自分の吐き出した食べ物をふき取る様子もあった。
インターネットなどでこの動画を見た人々は怒りを爆発させた。「子ども倒れ込んだとき、そばにあった靴箱に頭をぶつけていたら大けがをするところだった」「動画を見ると、こうしたことは一度だけではなさそうだ」「うちの娘も今年保育園に行くので怖い」とコメントを書き込み、保育士の処罰を求めた。ネットユーザーの中には1級保育士の資格を持つこの保育士の個人情報を洗い出してネット上に掲載したり、この保育士の夫の身元までさらしたりする人もいる。
この保育園では別の園児の親たちも「子どもが昨年から保育園に行きたくないと言い出した。暴力や虐待はほかにもあるはずだ」と主張している。
警察の事情聴取に、保育士は暴行の事実を認めた。この保育園の監視カメラに残っている24日間分の映像記録を調べたところ、この保育士が木琴をたたく棒で園児の頭をたたいたり、園児にジャンパーを着せるときに体を強く引っ張ったりしている計2件の問題映像を確保した。警察は追加捜査結果に基づき、保育士の逮捕令状を請求するかどうか決める。
ユン・ジョンギ仁川地方警察庁長は同日、捜査チームに「今回の件を徹底的に捜査しなければ、保育園での暴力事件は再発する可能性がある。今後、問題がある園は閉鎖させる覚悟で捜査せよ」と通達した。
黄祐呂(ファン・ウヨ)社会副首相兼教育部(省に相当)長官はこの日「児童に対する暴力再発防止のための特別対策を関係長官らと共に立てる」と述べた。
また、保健福祉部は「児童福祉法・乳幼児保育法に基づき、速やかに行政処分をする方針だ。この保育士の資格は取り消される可能性が非常に高い」と明らかにした。同部関係者は「今回の被害園児と同じクラスの園児たちについては児童保護専門機関の心理治療プログラムを受けられるよう支援する。乳幼児保育法を改正し、保育園に監視カメラ設置を義務付ける案も前向きに検討する」と語った。この保育園は昨年の保健福祉部評価で100点満点中95.36点を取るなど、「安全で平和的な保育園」とされていた。
2015年1月15日 10時16分
朝鮮日報
仁川市延寿区内の保育園で、保育士が4歳の女児に暴力を振るう様子が動画でインターネット上にアップロードされ波紋を呼んでいる。ネットでは保育士を逮捕するよう求める声が多く、この保育園に子どもを預けている保護者らも「園児に対する暴力は長い間行われているようだ」と徹底的な捜査を要求している。
延寿警察署は14日、この保育園に通う女児(4)が保育士(33)から暴力を振るわれたという保護者の通報に基づき捜査していることを明らかにした。女児が暴力を振るわれているところを目撃した別の園児が自分の親に知らせ、その親から話を伝え聞いた女児の保護者が通報したという。女児の保護者は保育園に行き、暴力行為が写っている監視カメラ映像を確認した上で12日、警察に通報した。
この映像によると、8日午後12時53分ごろ、保育士が女児の給食トレーを回収する際、女児がキムチを残しているのに気付き、食べるように言った。女児がキムチを食べずに吐き出そうとしたところ、保育士は口に無理やりスプーンを入れて食べさせようとした。それでも女児が吐き出してしまうと、右手のひらで女児の頭の左側を強くたたいた。女児はその勢いで体ごと飛ばされて床にたたきつけられた。女児と同じ年ごろに見えるほかの園児約10人は怖がった様子で教室の片隅に座り込み、これを見ていた。暴力を振るった保育士が席を外した後、女児が自分の吐き出した食べ物をふき取る様子もあった。
インターネットなどでこの動画を見た人々は怒りを爆発させた。「子ども倒れ込んだとき、そばにあった靴箱に頭をぶつけていたら大けがをするところだった」「動画を見ると、こうしたことは一度だけではなさそうだ」「うちの娘も今年保育園に行くので怖い」とコメントを書き込み、保育士の処罰を求めた。ネットユーザーの中には1級保育士の資格を持つこの保育士の個人情報を洗い出してネット上に掲載したり、この保育士の夫の身元までさらしたりする人もいる。
この保育園では別の園児の親たちも「子どもが昨年から保育園に行きたくないと言い出した。暴力や虐待はほかにもあるはずだ」と主張している。
警察の事情聴取に、保育士は暴行の事実を認めた。この保育園の監視カメラに残っている24日間分の映像記録を調べたところ、この保育士が木琴をたたく棒で園児の頭をたたいたり、園児にジャンパーを着せるときに体を強く引っ張ったりしている計2件の問題映像を確保した。警察は追加捜査結果に基づき、保育士の逮捕令状を請求するかどうか決める。
ユン・ジョンギ仁川地方警察庁長は同日、捜査チームに「今回の件を徹底的に捜査しなければ、保育園での暴力事件は再発する可能性がある。今後、問題がある園は閉鎖させる覚悟で捜査せよ」と通達した。
黄祐呂(ファン・ウヨ)社会副首相兼教育部(省に相当)長官はこの日「児童に対する暴力再発防止のための特別対策を関係長官らと共に立てる」と述べた。
また、保健福祉部は「児童福祉法・乳幼児保育法に基づき、速やかに行政処分をする方針だ。この保育士の資格は取り消される可能性が非常に高い」と明らかにした。同部関係者は「今回の被害園児と同じクラスの園児たちについては児童保護専門機関の心理治療プログラムを受けられるよう支援する。乳幼児保育法を改正し、保育園に監視カメラ設置を義務付ける案も前向きに検討する」と語った。この保育園は昨年の保健福祉部評価で100点満点中95.36点を取るなど、「安全で平和的な保育園」とされていた。