銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

ちひろの絵・その2

2006年09月07日 04時27分48秒 | いわさきちひろ、その人と作品
スケッチブックを持つ青い帽子の少女 
1971年



最後に、もう1度だけ。

わたし、何を描いたと思う?

お母さんがね、この帽子をかぶせてくれたの



秋になると、細い雨が降るから

もう1度だけ

白いワンピースを着させて



いいえ

スケッチブックを

羽織らせてね

ウスバカゲロウのように



みんな

傘で遊んでるわ



ここには

夏の前と後が

ひらいてるの



薄手のワンピースが

少しだけ

波を呼び戻して

















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4 コメント

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青がいい! (はるちゃん)
2006-09-07 10:40:06
青い色がとても綺麗で涼しげで

夏らしく、いい絵ですね^^

女の子の服の模様、傘の柄が

なんとも懐かしい感じ。



詩を読みながら優しい気持ちになりました。



はるちゃんさんへ (ショパンⅢ世)
2006-09-07 16:51:08
ネット上でこの青い色合いを探すまでに、少し手間がかかりました(笑)。同じ絵でも、色がくすんでいたり輪郭が見えにくかったりと様々な画像がありますからね。



このワンピースの柄、いいですよね☆確かに今ではあまり(ほとんど?)見受けないものですよね。服のデザインひとつをとってみても、その時代の雰囲気が窺えます。



本文は僕が自由勝手に添えた言葉なので、とてもとても詩だなんて言えないです(笑)。僕が聞いたこの少女の呟きですよ☆
色がきれい (六ちゃん)
2006-09-08 13:05:19
夏の暑さはいやだけど、子どもの頃ってそんなに苦じゃなかったですよね♪

そんな子どもの頃を思い出しました(^o^)

この洋服のプリント模様、なつかしー感じ。
六ちゃんさんへ (ショパンⅢ世)
2006-09-09 06:14:39
そうですね、子供の年齢から離れれば離れるほど、暑さ寒さは肌に心に手厳しくなっていきますね。無邪気に季節を堪能できていけなくなっていくからでしょうか…。



絵は1971年の作品ですから、現在40歳前後の人たちの中で全く同じ柄の服を着た女性がいるかもしれませんね♪

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