箱の中に入った少女
1969年
おひっこし
とうさんとかあさんのへやから
おひっこし
だってね
さっきからむずかしいおはなしをしてて
つまらないんだもの
おしいれのなかは もうあきちゃったから
ここでゆっくり おそとをながめるの
ひざがこすれるのは
あきのおと
はこをとじると
ふゆのなか
おかあさん
いつになったらみつけてくれるかな
ひとりでさみしいって
だれがさいしょにみつけてくれるかな
ほんとうはね
もうずっとまえから
ここにいてね
さみしいわたしは たのしいわたしを
みつけたんだけれどね
ちょっとずつ
ちょっとずつ
はこのおえかき
くすぐりながら
1969年
おひっこし
とうさんとかあさんのへやから
おひっこし
だってね
さっきからむずかしいおはなしをしてて
つまらないんだもの
おしいれのなかは もうあきちゃったから
ここでゆっくり おそとをながめるの
ひざがこすれるのは
あきのおと
はこをとじると
ふゆのなか
おかあさん
いつになったらみつけてくれるかな
ひとりでさみしいって
だれがさいしょにみつけてくれるかな
ほんとうはね
もうずっとまえから
ここにいてね
さみしいわたしは たのしいわたしを
みつけたんだけれどね
ちょっとずつ
ちょっとずつ
はこのおえかき
くすぐりながら
一歳のときでした。
自分でも、箱の中とか袋の中とか好きでしたね~♪
詩もいいですね♪
本文はこの少女の言葉を書いたつもりだったんですが、見直してみるとどうも僕の心情も多く入ってしまっているので、そこが反省です…。