銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

秋の囁き

2007年10月26日 01時59分17秒 | 散文(覚書)
外し忘れた風鈴が

リロ、

リロ、と鳴っています

縁側の下で寝ていても

リロ、

リロ、

時々リン、と

頭のすぐ上にあるように

透き通って響きます



目をつむると

お天道様に照らされた

あの人の温かい足音も思い出されます

焼き立てのチーズケーキのような

あの人の足の色

縁側の木を伝わって

向こうから

あちらの方へ



今は

わたしと縁側との間を

コーウコーウと

小さく風が舞っているけれど

尻尾を丸めればそれほど寒くありません



頭のすぐ上で

秋風が



風が夜を叩いてます



束の間の

小さなお昼は

また明日

やって来ます




“ 崖の上のポニョ ” 情報・その4

2007年10月12日 23時58分40秒 | 宮崎駿、その人と作品
“ 崖の上のポニョ ” の主題歌を歌う歌手について、このほど発表された。以下、引用。



CDが映画公開に半年以上先立ち、12月5日に発売される事が発表された。主題歌の題名は映画と同名の “ 崖の上のポニョ ”。

歌うのは、中高年サラリーマンの悲哀を歌ってきたバンド『藤岡藤巻』の藤岡孝章と藤巻直哉(共に55歳)に、児童劇団に所属する大橋のぞみ(8歳)を加えた特別ユニット。


藤岡藤巻に関しては、公式サイトでこのようにUPされているので悪しからず(笑)。ちなみにこちらだと、3人一緒の微笑ましい画像が見られる。

まだ言葉がおぼつかない娘が歌っている側で、お父さんが一緒に歌ってあげるという設定。交互に歌う内に掛け合いのようになっていく。宮崎監督は「父娘がお風呂で一緒に歌っている様子をイメージした」という。

鈴木敏夫プロデューサーによると「最初は仮のつもりだった」という。
「とりあえずデモを作成しようと、大橋さんに歌ってもらったら、宮さん(宮崎監督)も久石さんもいっぺんで気に入ってしまったんです。イメージがふくらんだ宮さんは、『一緒に歌うお父さんの声が欲しい、たとえば藤巻さんはどうだろう』と提案してきました。迷ったけど、気心も知れているし、『駄目なら断ればいいや』とお願いしてみたら、これが意外と良かった」
と採用が決まった。
鈴木プロデューサーは、歌い込んだプロに依頼するべきか考えながら、“ となりのトトロ ” を思い出していたという。
「当時、お父さん役を誰に頼んだらいいか悩んでいました。というのも、プロの俳優さんにお願いすると必要以上に立派になりすぎて、リアリティーがなくなってしまうからです。むしろ、自分の方が子供なぐらい勝手な人の方が、それらしく聞こえるのではないかとコピーライターの糸井重里さんにお願いしたら、とても上手くいった。今回も、藤巻さんが歌うことによって、妙なリアリティーが生まれている気がします」
抜擢された藤巻は、
「正直言って驚いています。ジブリも無茶するなぁと思いましたが、自分の娘の一番かわいい時を思い出して歌えた」
と手応えを感じている様子。




12月に発売するのは、父親(ないし保護者)から子供へのクリスマスプレゼントとして見込んでいるからだそうだが、それにしても公開より半年以上前での発売とは随分と思い切った戦略。前回の情報で近藤勝也が作詞を担当したという事にも驚いたが、まさかこのような形での歌手起用になるとはこれも予想外。
曲は鈴木プロデューサーがパーソナリティーを務めるTOKYO FM『ラジオジブリ(仮)』(午後11時)の14日放送分で初披露されるとの事。妙なリアリティーが醸し出されているのか、まずは聴いてみない事には…。
一方で今、何とは無しの勘が働いたのだが、児童劇団に所属するという大橋のぞみが金魚姫・ポニョの声を担当するような気がしてならない。