銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

私の会いたい人たち

2015年06月16日 18時08分03秒 | 散文(覚書)
夢の中や葬儀の場なんかじゃなく

私の会いたい人たちが

豊かな水と静かな樹木の生える

秘密の木漏れ日のような所で一堂に会せたら

どんなにいいだろう

その人たちが生きてきた背景を

目をつむって一緒にかみしめ合えたら

どんなに胸が一杯になるだろう

そうしてそこで

未来を共に縫い合わせていけたら

こんなに幸せなことはない

こんなに涙が喜ぶことはない

細い絹糸のような雨が泉に小さな円を描くように

こんなに尊いことはない




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