銀河夜想曲   ~Fantastic Ballades~

月が蒼く囁くと、人はいつしか海に浮かぶ舟に揺られ、
そして彼方、海原ワインのコルクに触れるを夢見、また、眠りにつく……

オーケストラ・ダスビダーニャ 第15回定期演奏会

2008年02月11日 23時54分07秒 | クラシック音楽
14時開演
東京芸術劇場 大ホール


[プログラム]
    以下、全てショスタコーヴィチ
        ノヴォロシスクの鐘 ~永遠の栄光の炎~  
        交響曲 第9番 変ホ長調 作品70
        交響曲 第11番 ト短調 “ 1905年 ” 作品103




正直なところ、ショスタコーヴィチについては全く詳しくないし、普段はほとんど聴かない作曲家なのだが、2年前の同演奏団体のコンサート(交響曲第8番)が衝撃的で今も色褪せず心に残っているので、今回また足を運んだ次第。

ダスビダーニャはアマチュアの演奏団体ではあるが、今日もまた鋭意溢れる演奏を披露してくれた。特に第11番では、楽団員の情熱が音の塊となって迫って来て、そのCDでは決して体感できない音圧・音像の広がりに終始圧倒された。また、座った席が最前列だった事もあって、長い弱音フレーズを奏でるヴィオラの音とその弓の動きに魅了されもした。

“ ノヴォロシスクの鐘 ” では、本来はチェレスタで演奏されるべきところをハンドベルにしていた。パンフレットを読むと楽団員の間で色々と意見交換がされたようだが、演奏終了後の聴衆の反応からすると、あれはあれで新鮮ではあったのだろう。

交響曲第9番は若き日のチェリビダッケ、第11番はベルグルンドでしか音源(CD)を持っていないので、今日の実演を機に、様々な指揮者で耳にしてみたいと感じた。