ちら ちら こゆき
1958年
はじめての ゆき
うまれたての くすぐったい ささやき
雲をつかみたくって てぶくろ編んだら
そーっと雨がふってきて
わたしの指の お砂糖なめて
キラッと すこし
すこしずつ 光ったよ
雲のやさしい
ちいさな心に 着がえたよ
トースト食べてよかったな
お砂糖たっぷりぬって よかったな
指が ほんのり じんじんする
てぶくろが しっとり ほわほわする
いつでも手は あらえるもの
あとちょっとだけ
あまい夢が とけないように
白いまばたき 着られるように
1958年
はじめての ゆき
うまれたての くすぐったい ささやき
雲をつかみたくって てぶくろ編んだら
そーっと雨がふってきて
わたしの指の お砂糖なめて
キラッと すこし
すこしずつ 光ったよ
雲のやさしい
ちいさな心に 着がえたよ
トースト食べてよかったな
お砂糖たっぷりぬって よかったな
指が ほんのり じんじんする
てぶくろが しっとり ほわほわする
いつでも手は あらえるもの
あとちょっとだけ
あまい夢が とけないように
白いまばたき 着られるように
いつもながら、心がホッとするとともに
懐かしくてたまりません。
ちひろさんの絵は、永遠に
過去の記憶とリンクし続けるんだなぁ…
雪の日の思い出が沢山よみがえりました。
素敵な絵を紹介してくれて
ありがとうございます。
そうですね、実に的を射た言葉だと思います☆彼女の絵に触れていると、心地良いまでの心苦しさとでも言いましょうか、時に、永遠と一瞬がぴたりと合わさった浩然たる幻想性に魅入られます。
これまで1970年前後の作品を載せてきたので、今回はそれより前の、にじみやぼかしといった技法が確立される以前の絵を紹介してみました
私の記憶に間違いがなければ,やなせたかしさんが監修し
葉祥明さんら,ファンタジックな挿絵で飾られた ノルタルジックな詩の数々…
純真な乙女心(自分で言いながらも恥じらいが…)を,
それはそれはうっとりと夢見心地に導いてくれたものです。
今もその種の雑誌,あるのでしょうか?
探してみたくなりました。
大抵,若手詩人の投稿を呼びかける広告が載っていたものですが。
ショパンⅢ世さん,作品を暖めたままでは勿体なくはありませんでしょうか?
素人ごときの私が,大変僭越ではありますが…
お気に障りましたら,ひたすら陳謝です。
この手の(絵本や児童文学関係の)書籍・雑誌は今もたくさんありますが、僕は不勉強なのでその全てを定期的に読んではいません。
>作品を暖めたままでは勿体なくはありませんでしょうか?
これは本文中の創作文について言って下さっているのでしょうか?それともこれまでの僕の全般的な作品についてでしょうか?どちらにしろ、嬉しいです。
僕は至って遅筆なので、散文に関してはある程度まとまったら投稿してみたいとは思っています。物語に関しては、様々な条件が合致すればその都度、随時ですね。
いわさきちひろの絵にこうして自作の文章を添えている事をおこがましいと思っている一方で、例えばちひろ美術館で彼女の作品の横に控え目でも掲げられ、一般の方の目に触れてもらえる日がいつか来たら、それはもう僕にとって至上の喜びだなと夢見てしまうのです(笑)。
色使いがすてき!ピンクとグレーの組み合わせに、手袋がひときわチャーミングなアクセントになっていますね。
>トースト食べてよかったな
>お砂糖たっぷりぬって よかったな
>指が ほんのり じんじんする
>てぶくろが しっとり ほわほわする
この対比がおもしろいです。
てぶくろを食べたくなってきてしまいます…
全くその通りですね☆この手袋の色合いが絵全体を取りまとめているのでそこに視点が注がれるけれども、決して仰々しくない(主張し過ぎていない)ので愛らしいところで留まっている。実に効果的ですよね。
しかし、作品の中にはもう一方の手袋は描かれていません。これはどういう事なのでしょうね?それを踏まえた上でまた本文を読んで頂けると、もしかしたら違った感覚を受けられるかもしれません。
>この対比がおもしろいです。
いやはや、お恥ずかしい限りです
あ、ほんとだ!
それにしてもショパン三世さんて本当にイメージが多彩ですね
そこにどれだけの人が共感してくれるかが、創作家としての1つの分岐点ですね。
イメージの飛翔そのものは、風が吹く、雨が降る、大地が揺れる、といった自然現象に似たものかもしれません。