創造的深化

より納得のできる未来を、考えてみるには・・・

変革のための扉

2015-10-12 10:03:51 | 思想
変革の糸口
庶民でいることからの離脱は、現実の世界と自己意識との相関関係を通して論理化していく過程にある。これは同時に庶民の生活意識、生活感覚、生活情念から離れ、離脱していくとともに、孤立を深め、自閉し内向していく過程でもある。
 一方で、このして論理化していく内向過程には、次の段階で現実世界を論理化して、外向し、遠心的に外へと向かう逆の反作用が生じる。つまり庶民の生活意識からの乖離感を論理化することで、無自覚かつ無意識な社会的諸関係、社会的総体の秩序、庶民感情や習慣をとらえることで変革しようという欲求が生まれる。しかし、この意識過程だけでは、本質的な変革や革命の課題は生まれない。
 離脱していくとは、社会構造が重層的に蓄積された社会的総体の構造を紡ぎだし、古代から人が生み出してきた全体を分解して解体し、その構造を現実の行為として変革していく気の遠くなるような時間の実践がなされていかない限り、変革や革命の糸口は

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