鉄道車両アラカルト

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JR東日本 JR東海 新幹線の脱線防止策発表

2006年11月04日 | 鉄道技術

JR2社が脱線防止策

JR東日本とJR東海

 JR東日本は20日、新潟県中越地震後、新幹線の脱線防止対策の一環として独自開発したL型車両ガイドなどの今後の施工計画と、着手中の高架橋耐震補強工事などの進捗状況をまとめた。

 それによると、新幹線車両が脱線してもレールから横方向に大きく逸脱することを防止するL型車両ガイドは、来年1月から2008年度(平成20年度)上期までに、また地震時の送電停止を早期に感知して、列車非常ブレーキ動作を現行より1秒短縮する検知装置は、今年11月から2008年度末までに全車両(132編成)で設置する。

 脱線時に車軸・台車部材が接着絶縁継目部に当たる時の衝撃を低減させる破断防止策は、2006年度末から2009年度以降にかけて管内の1716カ所で施工する。

 投資総額は約79億円を見込んでいる。

 レール転倒防止装置の開発では、試作品による強度確認試験などを実施。同社によると、「シミュレーションモデルによる解析結果から、装置の形状をほぼ確定することができた」としている。
 着手中の大規模地震対策では、2007年度末までに新幹線ラーメン高架橋(1万8500本)の耐震補強工事を行う計画で、今年9月末時点で約1万7600本が施工済み。高架橋柱の中間部拘束個所(91本)に対する耐震補強工事は16本で施工しており、2006年度末までに完了させる。

活断層と交差する新幹線トンネル(2トンネル)での工事は2005年度末までに終了している。

 新幹線早期地震検知システムの改良のうち、地震規模などの推定方式の変更は今年9月末までに完了。地震規模に合わせた範囲の送電停止機能の追加については、今月末まで、沿線地震計の増設(28カ所)は2006年度末までに終える。

    ◇
 JR東海は20日、新幹線の脱線対策として、「脱線防止ガード」の本線敷設試験と「逸脱防止ストツパ」の車両設置試験を近く開始すると発表した。いずれもこれまで、同社の小牧研究施設や車両所構内などで検証試験を実施していた。

 脱線防止ガードを設置するのは東海道新幹線の3カ所(いずれも下り線)で、延長約35㍍の直線区間。列車の速度が低い名古屋市中川区内と愛知県清須市内にまず敷設し、次に速度の高い静岡県焼津市内にも敷設。保線作業への影響や施工性などを検討する。

 逸脱防止ストッパは、突起が付いた金具。台車中央部にある1本リンクの受け部に取り付け、万一脱線した場合にもこの金具の突起部がレール内側に接触し、車両が軌道上から大きく外れるのを防ぐことができる。金具の大きさは高さ約30㌢、横幅約25㌢。突起部だけでは高さ約10㌢、横幅約6・5㌢、前後方向の奥行き約6㌢で、通常時には突起部の下端部はレール面から16・8㌢の高さにある。

 まず次世代車両として現在試運転中のN700系車両の1台車に取り付け、台車各部に異常な振動が発生しないかなどを確認。その後、700系車両1編成(営業列車)の2台車に設置し、長期間の走行にも問題がないかを確認することにしている。

乗客の安全を守るのは鉄道会社の使命。新幹線を持つ両者がこういう取り組みをしている事は評価できるよね。JR西日本も何か対策してるようですね。神戸の震災からだいぶ期間が経ったとは言え地震大国の日本。どこで地震が起きても不思議ないですからね。ただこの記事ではJR西日本があがってないので、利用者に不安を与えないためにも、早期の発表をしてもらいたいですね。


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