<桃花台線>30日廃止 運行15年半…ホームで記念式典
赤字経営が続いていた愛知県小牧市の新交通システム「桃花台線」(ピーチライナー)が30日、廃止された。開業から15年半。全国で11ある新交通システムでは初の廃線となる。10月1日以降は民間バス会社2社が代替バスを運行する。
同線は愛知県や小牧市が出資する第三セクター「桃花台新交通」が運営。約313億円をかけて桃花台ニュータウンと名鉄小牧駅(7.7キロ)を結ぶ通勤通学の足として91年3月に開通した。当初はJR中央線・高蔵寺駅に接続する2期工事を予定していたが、バブル崩壊などで計画は凍結。磁気誘導システム導入の検討や運賃値下げ、イベント開催などを続けたが、客足は伸びず、累積赤字は今年3月末で65億8400万円にのぼった。
この日は、桃花台東駅のホームで記念式典が行われ、関係者約50人が出席。同社社長の神田真秋・愛知県知事が「15年半の間、地域のみなさんにかわいがってもらい、ありがとうございました」とあいさつした。続いて、近くの大城保育園の園児18人が運転士3人に花束を渡した後、「16年間ありがとう」と書かれたプレートをつけた4両編成の記念列車が出発。ホームは拍手に包まれた。 (毎日新聞)
新交通システムは都会のイメージがあるんだけど、廃止なんてね~。立地条件や利用客が他の交通手段の方が便利と判断したのかわからないけど、寂しいね。最近は地球環境に優しいとされる鉄道が見直され追い風ムードだったのに地方のローカル線では廃止が相次いでいるもんね。中小の鉄道会社が生き残るために国ももう少し力を貸して欲しいですね。
>立地条件や利用客が他の交通手段の方が便利と判断したのか
この件ですが、両方ともです。それに加えて、接続先の路線がめっちゃ不便だったり、駅自体の利用が不便だったり、沿線に施設の誘致を行なわなかったり、などなど。挙げれば、切りがありません。しかも計画段階では、競合路線をまったく考慮しないで、利用者の予想人数が試算されています。
正直、何で建設されたのか、まったく理解できません。「建設する事が目的で、建設した」としか思えません。
利用者を全く無視した路線だったんですね。それでは無くなっても当然ですね。こういうのに無駄なお金を掛ける県や市の考えが理解できませんね。
覚えがあるのも当然で、このピーチライナーの写真、今から6年ほど前に私が撮影し、某鉄道画像掲示板サイトに投稿したものですね。
無断転載ありがとうございました。