鉄道車両アラカルト

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東京メトロ銀座線で石綿除去工事

2006年08月30日 | 私鉄(関東・東北・北海道)

銀座線で石綿除去工事

  東京メトロ 専用作業台車を使用

 東京地下鉄(東京メトロ)は28日から、地下鉄トンネル内に使われている石鮪(アスベスト)を除去する工事を開始する。特別に製造した作業台車を使って終電後から始発までの間に実施、来年2月までにすべて除去し、同3月までには工事を終える計画。

 東京メトロは昨年9月、駅などにおけるアスベスト使用に関する研究調査の結果を公表。丸ノ内、日比谷、東西、千代田各線の換気口計11カ所のほか、銀座線神田-末広町間のトンネル側壁の一部(150㍍)に使用が判明したが、いずれも大気への飛散は認められないとした。

 しかし同社では「より安全性に配慮する」意味から今回、神田-末広町間で、新造した作業台車による除去工事を行うことにした。

 工事中にアスぺストが飛散しないよう、あらかじめ取り外し可能なパネルを一定のブロックごとにトンネル側壁に装着。その後、モーターカーで作業台車を各ブロックまで牽引する。

 台車は側壁まで平行移動できるので、壁面に完全に密着させた後にシャッターを上げ、中にいる作業員が台車分だけのパネルを外して、金属製のヘラでアスベストをはがし落とす。2台の台車分
の作業が終了すると移動し、同様にブロックごとに作業を繰り返していく。

 作業区間が台車で完全に密閉されているのに加え、作業服を着た作業員は、作業終了後に台車と連結されたセキュリティーゾーン台車と呼ばれる場所に移動して〝洗浄″されるので、ほかへの飛散がない工事になるという。

 2台の台車には4人ずつ作業員が乗車、ほかの作業員を含めて計12-15人で夜間3時間程度作業する。はがし落とした区間にはパネルを戻して除去後にすべて外すため、完全に工事が終了するのは来年3月を予定している。台車の製造費を含めた総工事費は10億円。

 換気口のアスベスト除去も進んでおり、半数以上で作業が終了しているという。

アスベストが社会的な問題になったのはだいぶ前のこと。今更、って感じがしないでもないけど、巨額を使ってのアスベスト除去作業は評価してもいいと思うわ。出来るだけ早急に除去作業が終われればいいんだけどね。しかし、まだまだ除去されてないアスベストってあるんでしょうね。