JR東日本
9月から来春工事 土浦以北、水戸線転用控え
JR東日本水戸支社は9月から来年春にかけて、常磐線のE501系交直流通勤電車に車いす対応トイレを設置する工事を行う。来年春に同線上野発着の中距離電車をE531系新型交直流電車に統一するのに合わせ、E501系を同線土浦以北と水戸線に投入するため、各編成に車いす対応トイレを設ける。これに伴い、水戸線では今月26日から来年春まで暫定的に、上下12本を従来の415系からE531系に変更する。
上野発着中距離電車
新型E531系統一で
E501系は1995年(平成7年)12月にデビューした交直流通勤電車で、軽量ステンレス車体、片側4扉のロングシート。209系電車をベースに、主回路装置はドイツ・シーメンス社のシステムを採用した。
10両基本編成4本40両、5両付属編成4本20両の合計60両が製造され、常磐線上野-土浦間で使用している。最高速度は時速120㌔。
同線では昨年7月のダイヤ改正で、E531系新型交直流電車を投入し、最高時速130㌔の「特別快速」 (上野-土浦間)をデータイムに設定した。来年春には、上野発着の中距離電車はすべてE531系となり、併せて2階建てグリーン車を1編成につき2両連結する。
これに伴い、E501系と415系は来年春以降、土浦以北と水戸線の運用に限定されるが、E501系にはトイレがないことから、転用に先立ち来月からトイレの設置工事を姶めることにした。
工事は郡山総合車両センターが担当。10両編成は両端の先頭車に1カ所ずつ、5両編成は上野寄り先頭車1カ所に、それぞれ車いす対応トイレを設ける。設置場所は、車端部にある車いすスペースの反対側座席を撤去して生み出す。車体のデザインは変更しない予定。
来年春以降、E501系は常磐線土浦-いわき間と水戸線友部-小山間(5両編成)で運用し、スムーズな乗降が実現する。水戸線では、415系ステンレス車(片側3扉ロングシート、4両編成)と併用する。水戸線上下12本にE531を暫定投入 水戸線は現在、415系を使用しているが、今回の工事に合わせて今月26日から来年春まで、暫定的にE531系(5両編成)を投入する。同線の新型車両運転は、今年5月3、4の両日に設定した臨時列車「笠間deおさんぽ号」(上野-笠間間)があるが、定期列車では初めて。
投入列車は、朝・夕夜間時間帯を中心に、下り6本、上り6本の合計12本。車両の変更に伴い、ホームの乗車位置も変わるため、今月21日から駅や車内などで利用者に案内していく。
車イス対応トイレの設置。バリアフリー化の一環かしら。けれども車イスで乗れない駅ってまだ結構あるよね。大きい駅はほとんどOKなんだけど、地方の中間駅はほとんど未対応だよね。これからドンドン対応化が進められればいいね。それにしても常磐線は全部E501系になっちゃうの?ちょっと味気ないんじゃないと思うのは私だけ?