水に降る雪

おもに宝塚、そして日々のこと

舞台は一期一会

2023-08-22 | 宝塚

前のご贔屓の水さん(水夏希)がよく言われてました「舞台は生ものだから」って

毎回全く同じにはなりませんし、アドリブもあったりしますからね

 

台詞を噛んだり言い間違えたりはチョイチョイ小道具を忘れたり落としたり、出とちりしたり、転倒したり。

そういったことをみんなで助け合ってカバーして繋げていく

ハプニングは無い方がいいに決まってますが、何しろ生ものなので色んな事が起こります。

 

病気や怪我で休演し、代役を立てることも意外とありますね。

かなとくん(月城かなと)も代役を務めたことがありますし、休演したこともあります。

どちらも心臓に悪いです

トップが休演するのはかなり久しぶりみたいですが、宝塚の長い歴史の中では何度かあったことです。

 

ハプニングが無くてもその日によって、また地域によって客席の空気が違うこともあります。

それによってノリが変わったりもしますし、長い公演期間ですから日々成長したり深化したりもします。

舞台は生もの、一期一会だなって思います。

 

 

「1789」は、ありちゃん(暁千星)代役で再開してます。2公演×2日間を無事に公演出来てホントに良かったです。

昨日は休演日でしたが少しは休めたでしょうか。まこっちゃん(礼真琴)の復帰は未定ですがそれまで舞台の灯が守れますように。

 

フィナーレのダンスもすべて一人でこなしたとか。さすがダンサーだなと思います

ロナンも、まこっちゃん(礼真琴)とは違う役作りだったそうで称賛されてますね

代役稽古もあったでしょうし、月組時代に新公で主演をしていたのが生きた形です。

とは言え、新公ではカットされてる場面もありますし、演出が変わったり、

新曲もあったそうなので大変だったことに変わりはないでしょう。

 

「トップスターの羽根の重さは責任の重さ」とは、過去の色々なトップさんが言われています。

そして実際に物理的に凄く重いらしい初めて背負った時、無理!って思ったとか、よろけそうになったなんて話も聞きます

水さん時代は20kg以上も普通だったそうですが、今は少しは軽量化されてるんでしょうか?

 

いきなりトップの羽根を背負うことになった、ありちゃんはそこも大変だったのでは。

多分大階段を無事に降りてご挨拶することに、必死だったのではないでしょうか。

喜んでるとか味わうとかそれどころじゃなかったと思います

 

ありちゃんがトップの羽根を背負ったことについて、まこっちゃんやファンに対して配慮が足らないとかいう人がいたようですが、

それは違うのではないでしょうか。

複雑な気持ちになるのは当然あると思いますし、私も近い経験をしてるのでわかるつもりです。

 

トップの代役だから羽根を背負った、ただそれだけだと思います。

その公演の主演が羽根を背負っていたから。

相手役や2番手も同じでしょう。

かなとくんがエリザベートでフランツの代役をした時、もしフランツが2番手羽根を背負っていたら同様に背負ってたと思います。

パレードのスターの羽根は作品によって、また演出の一部ですから演出家の考え方で変わります。ある時もあれば無い時もある。

前の作品で3番手羽根を背負ったのに今回無いのは降格?なんて騒ぐ人が時々いますが3番手羽根に大した意味はありません。

 

水さんが退団公演の時だったかに話されていたことがあります。

劇場には初めて宝塚を観る人、もしかしたら一生にその時一度きりかもしれないという人が必ずいる。

その人たちにとっては、トップの退団公演とかお披露目とか、代役とかいうこちらの事情は関係ないと。

だからそういう人にも「宝塚観てきた」と喜んでもらえるように、毎日の公演を大切にしたいと。

宝塚はリピーターの多い劇団ですけど、内輪ウケで終わるのは違うよ、ってことでしょう。

 

 

ちょっと横に逸れますが。

ありちゃんと星組生が団結して代役公演を立派に務めていることは、称賛されるべきだし誇りにしていいと思います。

ただ月担としては今でも取られた、という気持ちが若干あるんですよね

星組さんが組み替えした生徒さんを、気持ちよく受け入れてくれる組だと知ってはいてもやっぱりちょっと心配で。

実際に公演を観に行って元気に楽しそうに出演している、ありちゃんを見て良かったと安心しましたし、

星組さん有難う!と思いました。

 

組み替えは生徒にとって人間関係が一からになるなど大変ではありますが、自分を変え大きく成長するチャンスです。

組み替えご祝儀で大きな役が付くことも多いですから、実際に華々しい活躍で目を瞠ることもあります

でもそれで元いた組を貶すのは違うのでは。

月組より星組に合ってるとか、月組居心地悪かったんじゃない?良かったね~、などという意見を見かけましたが、かなりムッとします。

 

ありちゃんの今があるのは、月組で頑張ってきたからでは。

ダンス以外何も出来なかった頃から抜擢され続けて、ツライこともあっただろうと思います。

前回「1789」でも下級生ながらフェルゼンに抜擢されて、その時の自分が出ているところは見れない、と言ったそうですし。

それは劇団や組Pのやり方が酷いと思いますね

 

でも月組が居心地悪かったとかは無いのでは。それは月組に組み替えした、かなとくんを見てても思います。

ちなみに、かなとくんについても雪組時代は埋もれてて、くすぶってたみたいな書き方をした人がいて

あなた本当に雪組時代の、かなとくんを見てたの?と腹を立てたことがあります


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