今日は何色?

保護猫、ななも7歳。
大人になり落ち着いてきましたけど、まだまだ遊ぶの大好きです。

目指すはタウシュベツ

2018-03-03 22:51:08 | 2018十勝の旅

今日見たニュースでついこの間までいたとかち帯広空港が大雪で

大変なことになっていました。

宿泊した中村屋さん他、お世話になった方にメールをして、いただいたお返事を読むと、

雪かきで午前も午後も忙しかったとか、北海道に来て一番酷い雪だったとか、

交通網がマヒしたとか・・・。

お世話になった帯広駅前のセイコーマートも品物が届いてないとか・・・。

ホント、旅行中にこの天気じゃなくてよかったです。

今週だったら行けなかったかもなあ、もしかしたら。

 

今回の旅の目的は、糠平湖にあるタウシュベツ川橋梁。コンクリート製アーチ橋です。

 

国鉄が1933年に十勝三股駅まで開通した際に、音更川の支流であるタウシュベツ川に架けられたもの。

1955年に、発電用人造ダム湖糠平ダムが建設され、橋梁周辺が湖底に沈むことになったため、

士幌線は湖を避けるように新線が建設され、切り替えられました。その際に、橋梁上の線路は撤去されたものの、

橋梁自体は湖の中に残されることとなりました。

糠平湖は人造湖で季節や発電によって水位が劇的に変化するため、橋梁全体が水没してしまう時期もあれば、

水位が低くなって橋梁全体が見渡せる時期もあります。その様子から、「幻の橋」とも呼ばれています。

 

前回の旅、過去のデータでは日程としては見られるはずだったけど、台風が3つも北海道を襲ったことで、

早く水没してしまい、見られませんでした。

そして今回はたぶん大丈夫だろうと思ったけど、私たちが訪れる3日ほど前だったかな、氷が溶け始めて

危険なので近くまでは行けないという連絡がありました。

300mほど手前までしか行けないので、どうしますか?という連絡がありましたが、やめる理由はありません。

300mでも見られればいいし。

というわけで、9時にひがし大雪自然ガイドセンターに集合。

満員のはずだったけど、やっぱり半分がキャンセルしたそうで、6名の参加となりました。

 

私たち以外は皆さん道内からのご参加で、自前のスキーウェア。普通に持っているんですね、やっぱり。

私と旦那さんはレンタル料を払ってパンツだけ借りました。

散策へはこちらのスノーシューを履いて行きます。

まず、センターで履く練習。

しもやけの手だとやりにくいです。

途中まで車で移動して、散策スタート。

スノーシューを履いていると、除雪車が通りました。

2台一組で除雪するそうで、この後もう一台も通過。

除雪車なんて見たことがないので、音と除雪された雪の飛ばされ方にびっくりしました。

 

さ、スタートしましょ。

いろいろ話をしてくれましたが、先頭にいるガイドさんの声が私の方まではあんまり

届かなくて、よく聞けなかった話も多かったです。

その中で覚えていることを少し。

 

木に巻き付いているのは、またたび。

あの猫が好きなマタタビ。

ツル科の植物で、このように木に巻き付いて巻き付いて、最後は一番上までたどり着いて、

枝をへし折っちゃうそうです。

ツル科の植物はこんな感じ木にとっては迷惑。巻き付くこと幹がもっと大きくなれるのに

それも妨げられると。

じゃあマタタビを切ってしまえばいいじゃない?と思いますけど、ここは国定公園なので、

自然のままがいいのでは?ということでこのままだそうです。

台風や風で倒れた木も何かするわけではなく、そのまま自然に任せるそうです。

 

こちらはもう枯れている木。

幹がボロボロでした。

それでもまだ生きているようです。だけど、大きな台風や風が吹いたら倒れそうです。

今回の風、大丈夫だったかな?

 

こちらの木は、傷だらけ。

縦に何本か傷がありますが、クマさんの仕業です。

爪とぎしたのでしょうね。

 

これは誰かの足跡。

狐のようです。

あちこち、普通に足跡があって、狐だったりクロテンだったり、ねずみの仲間だったり。

 

そうしているうちに糠平湖がみえてきました。

 

そしてみえてきました。

念願のタウシュベツ川橋梁。

何度も凍ったり沈んだりしてモルタルははがれているし、壊れてきています。

 

なのであと少ししかこの形を維持できない可能性が高いです。

ここは電力会社のもので、石や切り株と同じ扱いだそうです。

だから維持するために何かするということもないそうです。

 

この近くまで行けるはずだったのに・・・。

これじゃ行けない。

もう雪が溶けて川になってるところもあるし。

仕方がないです。

残念だったけど、いいこともありましたよ。

天然記念物のオジロワシです。

1羽だけかと思ったらもう1羽。

夫婦のようですね。

サービス精神が旺盛で(勝手に私たちは思っただけです)何度か羽を広げて飛んで見せてくれました。

しばらくオジロワシやタウシュベツ、糠平湖の撮影をして戻ります。

 

戻る最中、ガイドさんがこちらを見せてくれました。

ガイドさんは毎日のようにこのコースをガイドしているので、ちょっとした変化も気づきます。

これはガイドのルートそばにあったのですが、数日前にどうやらキツネがここで眠ったようなのです。

雪が積もっていたのにここだけ押しつぶされていて、少し汚れていたそうです。

普通にこういうところで休息することに驚きでした。

 

車に戻ってスノーシューを脱ぎ、今度は第5音更川橋梁を見に行きます。

この橋は鉄道建設研究史上からも高く評価されているそうです。

こちらは前回の旅でも行きましたが、雪の第5音更川橋梁もいいですね。

登録有形文化財のこちらの橋は、タウシュベツ川橋梁とは違い、保存する方向のようです。

橋は凍ると壊れるようなので、ここは水をかぶることはないし凍ることもないですから、

そう簡単には壊れないかなと思います。

 

帰りの車から見えたのは・・・。

鹿です。

母と子かな。

今の季節だとまだオスの鹿には角があるそうですから。

 

私たち以外道内からの方ですが、やっぱり嬉しいみたいでみんなで写真タイム。

札幌から来た方に聞くと、札幌にもさすがに街のど真ん中にはいないけど、

ちょっと山の方に行くといるそうです。

が、出会ったことはないと。

 

やっぱり嬉しい野生動物との出会いです。

 

ガイドセンターに戻って少し皆さんとお話。

この散策は午前中ですが、午後の糠平散策に参加される方もいたし、私たちと同じ中村屋に宿泊する

ご夫婦もいらっしゃいました。

旭川からおひとりでいらした男性がいましたが、多分日帰りだったようでお帰りになったのかな。

旭川には雪の美術館があるそうで、ぜひに~とお勧めしていただきました。

 

私たちはガイドさんに翌朝、早朝の糠平散歩の予約をして中村屋さんに戻りました。

近くまでは行けなかったけど、2度目にして出会えたタウシュベツ川橋梁に満足です。