奈良のむし探検

奈良に引っ越しました。これまでの「廊下のむし探検」に倣って「奈良のむし探検」としましたが、動物・植物なんでも調べます。

朝の散歩 虫探し2

2021-07-07 16:47:09 | 奈良のむし探検
奈良のむし探検 第30弾


6月30日朝の散歩の際の虫探しの続きです。昨日の残りでハエとハチです。どれも難しいので、あまりはっきりとは分かりませんが、分かったところまで書きます。



最初はたぶんイエバエ科だと思いますが、それ以上は分かりません。胸の模様から、何となくMuscaっぽい感じですが。









このハエはたくさんいました。上から2枚は同じ個体、後の2枚はそれぞれ別個体です。一番上の写真を見ると、CuA+CuP脈が翅端まで届いているようなので、たぶん、ハナバエ科だろうと思いました。



これはいつものアシナガバエ科 Amblypsilopus属だと思われます。





複眼の色が独特なので、たぶん、イエバエ科のハナレメイエバエ亜科だと思います。



久しぶりに刺毛を調べてみました。昔の記事を見直して、やってみたのですが、なかなか難しかったです。下前側板の3本の刺毛(st)の配置で族が決まるのですが、斜め上からではっきりとは分かりません。でも、たぶん、Pygophora属かなと思っています。





これは小さなハチです。EXIFのfocus distanceのデータを画像上の大きさから実際の大きさを推定してみると、1.92 ± 0.20 mmであることが分かりました。合っているかどうか分かりません。これも翅脈を調べてみました。Rs+M脈があるので、たぶん、コマユバチ科だと思われます。



胸背に太い3本線があるので、ニクバエ科だと思われます。



これも頑張って刺毛に名前を振ってみました。ニクバエ科の特徴は肩後刺毛(ph)が横線前刺毛(prs)より内側にあるというところなのですが、実はこの辺りが難しかったです。というのは、ちょうど横線上に刺毛があってこれをどうしたらよいか分からなかったからです。このほか、背側刺毛(nt)が4本というのはSarcophaginae亜科の特徴です。





これはミツバチ科のハチです。「日本産ハナバチ図鑑」で調べてみると、いつも見ているシロスジヒゲナガハナバチのようです。



一応、翅脈を調べてみました。ヒゲナガハナバチ属 Euceraには、亜縁室が2個のものと3個のものがいます。本州産で言えば、ハイイロ、シロスジは2個で、ニッポンは3個です。さらに、コヒゲナガハナバチ属 Tetraloniellaのミツクリも3個です。ハイイロは腹部背板の毛が異なるので、たぶん、シロスジヒゲナガハナバチでよいのではと思いました。



翅に独特の模様があるユスリカです。これは「図説日本のユスリカ」の図版を見て、ウスイロカユスリカではないかと思いました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿