奈良散策 第427弾
日曜日(4月24日)に奈良公園で「きたまち奈良八重桜巡り」が開かれました。これに申し込んでいたので、20日の水曜日にちょっと下見に行ってみました。
県庁の横にはバスターミナルがあります。この屋上に登ってみました。興福寺の五重塔が正面に見えました。
このバスターミナルの脇にナラノヤエザクラ(奈良八重桜)の小さな木と明治9年に創られた「八重桜古蹟」と書かれた石碑が立っていました。ナラノヤエザクラは遅咲きのカスミザクラの八重品種で、伊勢大輔の歌「いにしえの奈良の都の八重桜けふ九重ににおひぬるかな」で詠まれた「八重桜」だと考えられています。知足院にある奈良八重桜は大正時代に天然記念物に指定されたのですが、大風で倒れ、枯れてしまいました。その原木から組織培養して得たクローンが今、奈良公園のあちこちに植えられています。このバスターミナルの奈良八重桜もそのクローンの一つです。このバスターミナルは昔、興福寺の東円堂があったところです。その脇に八重桜があったという話は古く平安時代の記録にも残っているそうです。
バスターミナルと道を挟んだ向こう側にはみとりい池園地がありますが、ここには花のいっぱいついたナラノヤエザクラが何本も植えられていました。ナラノヤエザクラは新緑色の葉と一緒に花が咲き、花の色が時間と共に薄いピンクから赤色に変色していくのが特徴です。
これはナラノココノエザクラで、もう花は終わっていました。
これもナラノヤエザクラです。
みとりい池の近くをクロアゲハが飛び回っていました。何だか止まりそうなので、じっと待ってやっと一枚だけ撮れました。
ここから登大路園地の方に行ってみました。この園地にはナラノヤエザクラがあちこち植えられていました。その中でもほぼ満開と思われる1本です。ナラノヤエザクラは枝が横に張らずに、上に伸びるので、遠くからでもすぐに分かります。
この日はついでに興福寺にも行ってみることにしました。これは五重塔。
新しく建てられた中金堂。
新しく角が伸びてきたシカ。
この後、猿沢の池にも行ってみました。池越しの五重塔です。よく見る構図です。
猿沢の池から階段を登って南円堂に行ってみました。手前にある木は右近の橘樹です。
よく見ると花が咲いていました。
南円堂正面です。
南円堂の北側には八重桜が何本か植えられていました。ナラノヤエザクラは奥ゆかしい感じがするのですが、こちらの八重桜は花が大きく豪放な感じです。
八重桜と五重塔。
そして、八重桜と南円堂。
これは北円堂。
それから東金堂。
お昼はこの近くにある柳茶屋で食べました。明治35年創業の古いお店です。
雑談)今日は「きたまち奈良八重桜巡り」に参加してきました。朝から雨だったのでどうなるかなと思ったのですが、うまい具合に外を歩くときには雨が止み、雨上がりのしっとした東大寺境内を歩くことができました。
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