フライトシミュレーターの世界

経済アナリスト藤原直哉の、趣味のフライトシミュレーターのページです。主にX-Plane、PSXを飛ばしています。

B757-200でノルウェーのナルビクからギリシャのクレタ島まで(1/3)

2016-10-25 18:40:05 | 日記

今日はフライトファクターのB757-200で欧州をノルウェーのナルビクからギリシャのクレタ島にあるハニアまで縦断してみます。

これが今日のコースです。起点のナルビクはノルウェーの北極圏内の街で、ギリシャまで10の国を経て飛んでいきます。

今日のフライトプランです。SAS7381便となっています。

フライトプラン上の距離は2072マイル、飛行時間4時間35分、機体はPWエンジンを搭載。最初の巡航がFL340で、ナルビクのハルスター空港(ENEV)からクレタ島のハニア空港(LGSA)まで。目的地の代替空港は同じクレタ島のヘラクリオン国際空港(LGIR)。平均の風は追い風17ノットです。ブロック燃料は41.7klbsですが、余裕を見て4klbs多い45.7klbs積みました。

今日のコースです。ATC ROUTEに書いてあります。最初の巡航がFL340で、FL370にステップクライムします。

今日の風です。FL410の風の様子です。コース前半は弱い追い風。途中で偏西風を横切るために強い風が吹きます。コース中ほどは強い横風。そこを過ぎると次第に追い風になります。

各ポイントの上空の風の様子です。偏西風を横切るあたりでは低い高度ほど風速が強くなっています。これは揺れたら高度を上げたほうがよさそうです。

ATCに送信するフライトプランの電文です。ここに各管制圏(FIR)に到着する予定時刻が書いてあります。

出発時刻がこのプランと大きく変わったのでそのまま比較ができないので、離陸してからの実際のフライトを管制圏ごとに改めて書いておきます。

ENEV ノルウェー  ブロックアウト 0539Z 離陸 0554Z

管制圏(FIR)/国名          到着予想時刻 到着時刻

ESAA スウェーデン/スウェーデン     0558Z  0557Z

ENOR オーセンベリー/ノルウェー     0602Z  0601Z

ESAA スウェーデン/スウェーデン     0608Z  0607Z

EVRR リガ/ラトビア           0730Z   0733Z

EYVL ヒルニュス/リトアニア         0736Z   0739Z

UMKK カリーニングラード/ロシア      0742Z  0745Z   

EPWW ワルシャワ/ポーランド        0750Z    0753Z

UKLV  リヴィウ/ウクライナ        0828Z   0827Z

LRBB   ブカレスト/ルーマニア       0842Z     0840Z

LBSR  ソフィア/ブルガリア          0915Z    0911Z

LGGG  アテネ/ギリシャ            0932Z    0926Z

これを見るとフライトの前半で予定時刻よりも遅れ、後半で挽回していることがわかります。フライトの前半は予想に反してかなり向かい風で、途中で最大3分遅れています。そしてちょうど偏西風にさしかかってポーランドに入ってから揺れが激しくなりました。そこでフライトプランに示した予定よりも早く、ポーランドの管制圏に入って10分後にFL360に上昇しました。すると揺れはだいぶ収まり、同時に次第に追い風成分が強くなって予定よりも早く飛ぶようになり、ギリシャの管制圏に入った時には6分早くなりました。しかしフライトプランだと上空に行けば風速が弱まるはずだったのがむしろ風速は強くなっていて、揺れないけれども追い風は強いというとても良い状況になりました。

そしてそれからです。ギリシャに入って、到着空港の真上にあるハニアVOR(SUD)に着いたのが1014Zで予定の1022Zより8分も早くなりました。その後VOR進入を開始しましたが雲で全然滑走路が見えずに復航。やり直しても全然無理そうなのでそのまま代替空港へ向かいました。

SUD   1022Z  1014Z

代替空港のヘラクリオン国際空港までは65マイル。ゴーアラウンドで6000フィートまで上がったのでそのままの高度で飛んでいき、予定時間は18分ですがもう少し時間がかかって1048Zに着陸。スポットインが1054Z。

飛行時間は全部で4時間54分、移動時間は5時間15分になりました。フライトプランの飛行時間に代替空港までの時間を足すとほぼピッタリ!

燃料ですが、離陸時に45.7klbs積んでいって予定より3klbs多かったのですが、代替空港にスポットインして残燃料を見るとちょうど3kbls!ファイナルリザーブが3.3klbsですから、ちょうど本当に全部使うだけ使った状態。今回はコストインデックスを64にして飛びましたが、フライトプランではLRC(ロングレンジクルーズ)になっていて、コストインデックスを1にしないと予定どおりになりません。なんか目分量で燃料を増やしてちょうどというのも複雑な心境です。

では今日の天気です。出発地、到着地、目的地の代替空港ともに問題ありません。ところがです。後から出できますが、クレタ島がこれとは全く違うとんでもなく低い雲。一体何が起きたんだろうというくらいで、はたして何かのバグなのか、それとも本当に急変したのか、未だによくわかりません。

  

NOTAMSです。ギリシャのNOTAMSにすごいことが書いてあります。トルコと領海争いをしていて、争っている場所はそれぞれの国が情報を出しているのでこういうことが起きるのだと思いますが、トルコが出すNOTAMSの何番は無効だと言っています。所轄はトルコではなくてギリシャだと。

ではナルビクのチャートです。ナルビクはフィヨルド地形の山と島と海が複雑に入り組んだところにあります。今日は南向きに離陸しますが、エンジンが片側止まった時などはスリリングかもしれません。

ナルビクの空港です。今日はRWY17からの離陸です。

今日のデパーチャーはSUSOP1E。山の間を抜けて上がって行く感じ。離陸後ターンしないで直進すると背の高い山があります。

ハニア空港のアライバル。RUSOS2Eで空港直上のハニアVOR(SUD)まで来ます。高度は6000フィート。そのまま直進すると山に当たりそうです。

進入はプロシーデュアターンを使ったVOR進入。DME11マイルから最終進入で高度3100フィート。ターンの最高速度は185ノット。ゴーアラウンドは左ターンで最大185度、15度バンクでハニアVORへ。

ではナルビクの空港です。まだ早朝です。コールドアンドダークで泊まっています。B757-200、PWエンジンを搭載。塗り分けはかつてのパンナム。どこか昔のDC-8を思い起こさせるフォルムで気に入っています。

ナルビク上空です。ウルトラ・ハイ・デンシティーのメッシュシナリーが入っています。きれいです。

 朝日が昇っていきます。眼下はナルビクの街です。

では機体の設定です。1Rのドアを開けます。こちら側から搭乗します。

地上支援車をつなぎます。今日は乗客200名、貨物が10klbs、燃料が45.7klbs。グロスウエイトが228.6kbls。

コールドアンドダークの操縦室です。

外部電源をつなぎます。気温が0度ですので空調を入れます。そのためAPUもオン。

IRSの調整を始めます。

現在位置の入力。当機にはGPSがついていません。位置の測定はDMEとIRS。IRSに空港の現在位置の座標を入力します。

IRSを調整中です。GPSを使っていませんから洋上飛行でIRSだけが使えるときには位置がずれていきます。それで沿岸に近づいてDMEを受信するとそのほうが位置は正確ですから飛行機の現在位置が修正されます。洋上飛行の際にはIRSの現在位置から無線の現在位置にポンと動く様子を見ることができます。

今日のルートを入力します。PFPXから入力します。PFPXからフライトファクターの757、767、777にルートを入力するには、AerosoftのAirBusExtendedのフォーマットで出力して、そのファイルを7X7の機体データのPluginsにあるT7X7Avionics/routesに入れます。そしてCDUから下のようにファイル名を入れると読み込んでくれます。ここではENEVLGSA01というファイル名です。

ただし、PFPXとB757の間でナビゲーションのデータが違う場合にはその部分でエラーが出てきます。NAVIGRAPHからは有料ですが最新のナビゲーションデータやチャートをダウンロードすることができます。

 SIDを入力します。

STARを入力します。しかしこれは後で修正しました。空港直上からプロシーデュアターンを始めるVOR111-Xに変更しました。

読み込んだルートが正しいかチェックします。

そしてACTIVATE。

パーサーからインターホン。要件はわかっています。客室が寒いと。今日は外気温が零度です。

客室サインをオン。着陸地の標高をセット。与圧をAUTOに。

機内の温度は14度。確かに寒いでしょう(笑)。

APUをスタート。

空調をオン。

では搭乗と搭載を開始します。

早朝のナルビクです。

きれいな機体です。

 QNHを合わせます。左席で合わせて、高度計の右上のねじをクリックすると右席も合います。ただ、スタンバイ高度計のQNHは自分で合わせます。

EICASのメッセージをチェック。キャンセル・リコール。

エンジン計器、オイルの量をチェック。外気温零度。

酸素マスクをチェック。

 FMCの選択をAUTOに。

気象レーダーをテスト。しかしこの機体ではテストパターンは出てきません。

トランスポンダをセットしてスタンバイに。

火災警報のチェック。

ラダートリム、エルロントリムはゼロ。

フライトレコーダーをノーマルに。スイッチは右席後方にあります。

搭乗と搭載が完了。

ウエルカムのアナウンス。

重さを入れて今日の離陸速度を設定。TOPCATで計算しました。FLEX気温が42度。フラップ5度。

全部計算ができました。到着地の燃料予想が7.7klbs。ここでは風の影響が正しく反映されていません。平均で追い風ですからもっと燃料が余るはずです。

オールドアクローズ。

電源をAPUに切り替えます。

プッシュバックトラクターが接続されています。

油圧、燃料ポンプオン。燃料は正しく入っています。

ビーコン、オン。

さて、プッシュバックですが、ここで異常です。舵がちゃんと動きません。エンジンをかけてエンジンの油圧ポンプを動かすと正常に動くのですが、電気の油圧ポンプだけだと舵も前輪もほとんど動かないのです。故障は起きておらず、これはバグだと思いますね。前はこういうことはなかったのですが。

仕方ないのでまっすぐバックするだけ。EICASのメッセージをチェック。

LNAV、VNAVオン。ここでオンにならないと何か入力まちがいがあります。

LNAVはいったん解除。最初はHDGで上昇します。

PFDの表示をチェック。

離陸トリムをセット。パーキングブレーキ、オン。

改めてラダートリム、エルロントリム、ゼロ。

ではプッシュバックです。パーキングブレーキ、オフ。

では

さっき言ったように今日はまっすぐ下がるだけ。

パーキングブレーキ、オン。

トラクターが離れます。

正面から朝日が差しています。

PACKSオフ。

2番エンジン、スタート。

順調に起動しています。

燃料オン。

両方のエンジンをスタートし、PACKSをオン。

エンジンのスターターをAUTOに。

APUをオフ。

エンジン駆動の油圧ポンプが動き出すと舵は正常に動きました。油圧、酸素もよし。車輪のブレーキも冷えています。

離陸フラップ5度。

アンチアイスをオン。

離陸推力の設定もOK。

ではTAXIを開始します。

セイフティー・インストラクション

滑走路へ向かいます。

朝のさわやかな天気です。

すぐそばに海があります。

ここは離陸直前に除雪、防氷剤散布をするエリアです。

滑走路に入ります。着陸灯、ストロボ灯をオン。

離陸の時はアンチアイスをオフ。

トランスポンダをTA/RAに。

気象レーダーもオン。

改めてキャンセル・リコール。何もメッセージなし。

客室に離陸を連絡。

滑走路に出ます。

では離陸を始めます。

累積時間計をオン。

TO/GAで離陸推力セット。順調です。

ぐんぐん加速していきます。

軽やかに離陸しました。

きれいな空港です。

いい天気です。

LNAVもオン。

コースをまちがうと山に当たりそうです。

ダイナミックな地形が続きます。

IRSで風を表示します。

FL340まで上昇をセットします。

氷河のようなものが見えます。

フィヨルドのダイナミックな景色です。

引き続き上昇中のアナウンス。

天気が良くてシートベルトサインをオフ。

 

(つづく)

 

 

 

 

 

 

 


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