FSXではAI旅客機がたくさん飛んでいることが普通ですが、X-Planeでは今まであまりAI旅客機がにぎやかに飛んでいる様子はお目にかかりませんでした。
しかし、X-Planeでも大変にぎやかにAI機が飛びます。今日はX-Planeの基本的な機能を使ってにぎやかに飛ばす方法を紹介します。
実はこれはあくまでも最初の一歩で、昨年からX-Plane10の有料アドオンWorld Trafficが急激に広まり、これを使って本格的に時刻表どおりに飛行機を飛ばし、離着陸も地上走行も実際そのままということができるようになっています。こちらは近いうちにご紹介します。
飛ばす飛行機は何でもよいのですが、ここでは中型・大型旅客機ということにします。AI機は軽くないとCPUの負担が重くなるので、専用の機体を無償ダウンロードして使うと便利です。
XPFWというシリーズの機体がよいと思います。AI PACKとして以下のように中型・大型機が並んでいます。日本の機体は744のJALしかPACKに入っていませんが、探せば個別の塗り分けがあるかもしれません。
X-Plane.orgのダウンロードマネジャーで、XPFW、AI、PACKでSearchします。DOWNLOADの多い順に並べ替えるとよいでしょう。
それぞれのAI PACKはこのようになっていますから、DOWNLOADします。
それから空港はX-Plane10のデフォルトではおもしろくないですから、作り込まれたシナリーをダウンロードして使うとよいでしょう。ここでは福岡空港(RJFF)をダウンロードして使います。
なお、このシナリーを読み込むにはOpenSceneryXというライブラリーが必要です。もしまだインストールされてない場合にはこちらからダウンロードしてインストールしてください。OSごとにインストーラーが用意されています。
まず、ダウンロードしたAI機体をインストールします。X-Plane10のディレクトリーの下に、Extra Aircraftというディレクトリーがあります。そこにZIPファイルを解凍して、下のようにディレクトリーごとコピーします。
続いてX-Planeを立ち上げます。ここでは自分の機体は駐機場に止めたまま、AI機の離着陸を眺めます。
自機はどんな機体を読み込んでもよいですが、
1、AI機の離着陸および地上走行の邪魔にならない場所に読み込む。CARGOやMILITALYのRAMPとか。
2、エンジンは必ず切っておく。エンジンがかかっていると自機の離陸を待ってAI機が動かなくなることがある。
メニューから運航&警報を選びます。ここで左下の赤枠のところをクリックすると、エンジンをかけずに機体を読み込みます。
続いて航空機&シチュエーションを選び、他の航空機のタブを開けます。
まず飛行機の数を決めます。1にするとAI機は1機も出てきません。最高で20まで指定できます。この場合、AI機は19機出てきます。
続いてAI機として飛ばす機体を選びます。細長い四角が19あります。19の機体を選択できます。それぞれの四角の前に赤枠をした選択窓があります。これをひとつクリックします。ちなみに真ん中に4つの選択窓を赤枠で囲ってあります。同じような4つの選択窓がそれぞれついていますが、ここは選択しません。選択するとどうなるか、試してみてもおもしろいですが(決して壊れませんからご心配なく)。
赤枠をした選択窓をクリックすると下のように機体を選ぶ画面が出てきます。そこで先ほどインストールしたExtra Aircraftを選びます。そしてAI PACKにはさまざまな塗り分けの機体が用意されていますから、好きな機体を選びます。これを19の機体についてひとつづつ設定します。
実は設定はこれだけなのです。さっそくやってみましょう。自機としてGeneral Aviationの小型機を福岡のMilitary Rampに読み込みます。エンジンは止まっています。
続いてX-Planeのメニューからビューの「フリーカメラ」を選びます。視点を自由に変えられるのです。選択したらその下の黄色い枠で囲った視点移動のコマンドで好きなところに視点を持っていきます。
さっそく旅客機の駐機場を見てみます。もう次々と動き出しています。滑走路が何本かある空港でも通常は1本の滑走路しか使いません。風向きで滑走路の選択が自動的に行われます。なお、AI機は風を受けて飛ぶのがたいへん苦手で、横風があると滑走路をはみ出したり、着陸に失敗することがあります。無風だと一番きれいに飛びます。
さっそく離陸1番機が滑走路に入ります。手前の誘導路からも一機出てきました。
離陸1番機の滑走が始まりました。着陸灯が点灯しています。
1番機離陸です。右に向かって地上を動いている機体があります。これは滑走路をぐるっと回って反対側から離陸の順番を待ちます。
離陸してギアアップ。
続いて2番機離陸です。
2番機も空に上がりました。
ところで離陸したAI機はどこに行くと思いますか?着陸するAI機はどこから来ると思いますか?
実はX-PlaneのデフォルトのAI機は基本的には自機の周りをウロウロしているのです。自機が空港にいますからAI機もたいていは空港の左右の場周経路をずっと回っています!地上には滑走路を横断するAI機が見えます。
続いて3番機離陸。
地上にはすでに滑走路を横断しているAI機が見えます。
そして4番機離陸。
5番機はJALの744です。
6番機の離陸前に着陸機がやってきました。場周経路を回ってもうすぐファイナルに入ります。
と思ったら、到着機が何機もいます!一度に何機も着陸しようとしています!
最初の1機が着陸です。異様に頭が上がってテイルストライクしていました。風には弱いのです。
続いて着陸2番機。そのため後続機がゴーアラウンド。
着陸機が滑走路から出るのに時間がかかるため、次々に到着機がゴーアラウンドします。
着陸3番機。その後ろはまた次々にゴーアラウンド。
3番機着陸。
到着機が着陸するかゴーアラウンドするかしてひととおりいなくなるまで、出発機は待機しています。
最後の到着機がゴーアラウンド。
再び離陸が始まります。先ほどの到着機が誘導路に入りますが、結構フライングで離陸滑走が始まります。
離陸機のギアが上がるところです。
ではいったいAI機はどのように飛んでいるのでしょうか。ローカルマップを見るとこのように飛んでいることがわかります。
空港内はこうなっています。到着機がランプに入らずにまた出発機になったりします。
JALの744が着陸です。
ところが横風のためふらふらして、滑走路上で機体がヨコを向いてしまいました!
そのため滑走路上で立ち往生してしまいました!
こうやってAI機が滑走路上や誘導路上で止まってしまうとAI機の動き全体が止まってしまいます。そういうときはローカルマップをだして、止まっている飛行機をマウスでクリックしてドラッグして支障のない場所へ動かします。
すると再び元気に誘導路を動き始めます。
支障がなくなって離着陸再開です。
なかには鋭角に曲がって誘導路に入る機もあります。
フライングスタート
こんな感じでちょっとお遊び感覚で旅客機の離着陸を見て楽しむことができます。もちろん旅客機以外の機体もAI機として楽しむことができます。X-Planeのデフォルトの小型機、軍用機をAI機として指定すればよいのです。
ぜひ楽しんでみてください。
(おわり)
是非挑戦してみたいですね。
お手すきの時にお調べくださいませんか。