社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「地域緩和ケアネットワークの現状と課題」市橋正子(2008)

2009-08-21 15:41:18 | 看護学
副題:[神戸市]訪問看護と療養通所介護を結ぶ地域緩和ケア

認定看護師による論文。
筆者が勤務している組織は、訪問看護と療養通所介護から成り立つ「地域緩和ケアセンター」。
ここでは、看護実習生の受け入れや大学の研究者と共同研究を行うことで、臨床としての機能のみならず、人材育成・研究の場としての機能も果たしている様子。

ガン患者は、何らかの精神症状を有することが少なくないが、在宅ケアの場では精神科医が少ない。ということを踏まえて…「精神症状や精神疾患を有するがん療養者の精神医学的評価と治療やマネジメントを行う精神科医の、地域緩和ケアネットワークの参画を心待ちにしている」


療養通所介護事業を、空間的にも機能としても在宅緩和ケアネットワークの「拠点」としているとのこと。

慢性疾患患者のサポート体制を「在宅緩和ケアの支援体制」、在宅緩和ケア対象者(おそらくガン末期の患者)のサポート体制を「在宅緩和ケアネットワーク」と整理して論じている。
疾患でその判別をするのか?支援体制はネットワーク機能も含むのではないか?…と少し疑問が残る箇所もあった。

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