社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「子どもの悲嘆とその対応-積極的な受け身の姿勢で寄り添う-」

2010-08-01 15:56:59 | その他
石井千賀子、左近リベカ『緩和ケア』Vol.20 No.4 JUL 2010

子どもの悲嘆の特徴とその対応について簡潔に述べられている。
また、年代別の「死」の理解と表現についての紹介もあり、実践に活用できる要素が盛り込まれていると感じた。

引用
・子どもの悼みの表し方…大きく3つに分けられる
①不健康児タイプ-不眠や心配事が、身体の痛みや体調の変化として表れる
②心配無用児タイプ-何事もなかったように元気でフツウに振舞っている
③問題児タイプ-急に感情を爆発させたり、口答えをして周囲を困らせる

・積極的な受け身の姿勢⇒グリーフケアの基本として、子どもとの「安心し合える関係づくり」のために、doing(行動すること)よりもbeing(そばにいること)が大切である。「being」とは、子どもを主体とし、「積極的な受け身の姿勢」で、ケア提供者が寄り添うことである。


積極的な受け身…これはグリーフケアにとどまらず、対人援助においては他の場面でも期待される姿勢であると考える。大切なことを決断する時もそうであろう。
寄り添うことは、時間を必要とすることであり、それゆえに人員も必要となる。
専門的なスキルと同時に、やはり人員問題も絡んでくるのだと、しみじみ思う。
コメント
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