ブログ de なんで屋 @東京

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9/23「なんでや劇場~意識潮流(過去~現在~近未来)レポート1」

2009-09-26 22:51:05 | なんでや劇場
9/23に行われたなんでや劇場~意識潮流(過去~現在~近未来)~を三回に亙ってレポートします!
レポート1ではるいネットで紹介されている潮流シリーズの潮流2:戦後日本の意識潮流潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向を中心にレポートします

*****潮流2:戦後日本の意識潮流*****
<前略>
従って、序列規範が衰退しても、貧困が残存している上に、企業には序列制度がそのまま残存しており、身分や私益を追求する私権欠乏は衰えを知らずむしろ強まってゆく。だからこそ、’60年代、’70年代は、自由な性(正確には商品価値の性=自我・私権の性)が花盛りとなったのである。
要するに、戦後も、私権統合の社会であることに何の変わりもなかった。しかし、その間に、恋愛と消費に支えられたマスコミ権力が強固に根を下ろしてゆき、マスコミの共認権力は、資本権力に迫る勢いを示し始める。
*****引用終わり*****



自由な性ってなに?
自由な性をしる為にまずは性(婚姻制度)の歴史について遡ってみましょう
我々の祖先であるサルは言うまでもなく首雄(ボス)集中婚であり、原始人類もまた首雄集中婚でたが弓矢の発明などによって生存圧力を克服しました。外圧が低下すると人類は解脱収束、すなわち性充足の欠乏が強まっていき次第に首雄集中婚が維持できなくなってしまいます
どうする?首雄集中婚から集団婚へ!文字通り男集団と女集団が婚姻関係を結びその集団で生まれた子どもは集団=みんなの子どもとして育てられていました。
このように共認原理によって統合されていた時は集団を崩壊へ導くような自由や自我といった性は存在しようもなかったのです

そして私権時代、最初の頃は家父長・親が婚姻を決めており、この時代もまだ自由な性は存在しませんでした。
自由な性が現れ始めたのは近代以降、市場拡大からの近代思想により、婚姻関係の選択を集団から個人に委ねる自由選択へと移行してきました。要するに近代思想の「個人の自由」とは「性選択の自由」のことだったのですそして今まで守られてきた集団規範は悉く解体されていったのです

もう一つ気付きだったのが、「商品市場の背後に性市場あり!」
実は近代以前においても自由な性は例外的に存在しました。それが貴族の宮廷サロンなんです。そもそも商品市場の起源は、古代の宮廷サロンでした。金銀、宝石、毛皮、胡椒など、宮廷サロンで必要なもの(貴婦人への貢物)が最初の商品となりました。
そして近代以降、個人が自由を獲得し、都会が性市場となった。そこでは、相手をひきつけるための、衣服やクルマなど様々なモノが商品になっていった。すなわち、性市場の活力が商品市場を生み出し、拡大させてきたのです


*****潮流3:’70年、豊かさの実現と充足志向*****
’70年、工業生産の発展によって、ほぼ貧困が消滅し、豊かさが実現された。この豊かさの実現=生存圧力の弛緩は、生物が経験したことのない全く新たな事態である。但し、人類は1万数千年前、飢餓から解き放たれた採取部族の時代に、一度、これに近い状態を経験している。

一般に危機状況では、危機を突破しようとする意識的な実現志向が強く生起するが、その実現可能性は小さい。他方、充足状況では、無意識に近い弱い実現志向しか生起しないが、その実現可能性は大きい。
豊かさが実現され、生存圧力が弛緩すると、闘争の実現可能性よりも充足の実現可能性の方が大きいので、人々がそちらに向う結果、闘争よりも充足の方が価値が高くなる。つまり、闘争よりも充足の方が、挑戦よりも安定の方が大切になる。従って、闘争(仕事)志向や挑戦(創造)志向よりも、充足志向や安定志向の方が強くなる。
<後略>
*****引用終わり*****


’70年以降豊かさの実現により私権圧力が低下し市場縮小、性市場も衰退していきました
そして私権圧力の低下から現代に見られるような草食化が進みます。世間一般では草食化はどうしたんだ最近の若者はと思われがちですが、実は草食男子は可能性を秘めているんです
私権時代においては私権の対象でしかなかった女性が、現代の男性においては女性がいかに充足しているかを羅針盤にしている人が増えてきました
豊かさを実現し、私権圧力が衰弱し、近代思想が輝きを失った今となっては自由な性では何も充足できません
そういった意味では草食化とは通るべき道であり正しい道であり、むしろ草食化が進んでいるとは自我の性から本源の性への性の再生の表れなんです

本源の性の再生は私たちも当事者として注目ですね

(有)宮田商事

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (みつば)
2009-09-29 19:28:27
こうやって、大きな時代状況に人々の意識潮流を当てはめてみると、“だからそうだったんだ~”って納得です

大暴走してしまった性を再生するには、一旦リセットが必要なのかもしれませんね

セックスレスも、可能性
女にはさみしいですが、これも時代の流れですね
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Unknown (ベビー☆)
2009-09-29 19:33:10
コンバンワ
みつばさんがおっしゃっているように、

>セックスレスも、可能性
女にはさみしいですが、これも時代の流れですね

女の私たちにはちょっとそんな感じですが、一方で、本当の性が再生されていくんだ

って、おもうと、ちょっと楽しみです

潮流って、すごいですね!
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Unknown (イちご)
2009-09-29 19:34:32
>草食化が進んでいるとは自我の性から本源の性への性の再生の表れなんです

これには、なるほど!って思いました
だれでもいい!っていうのではなく、より本源的な基準で「より充足している女」がみんなが求める女になっていくんですね~
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Unknown (パパンダ)
2009-09-29 19:35:40
セックスレスとか草食化とは、マスコミでは、何かとあればキャッチフレーズのように声高に叫ばれているけれども、実際の人々には響いていない

むしろ、どんどん男も女も本質に向かって、充足していく

みんなこの流れが、本源的なんだって、潜在思念では感じているんでしょうね
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本当はみな草食化だって (鯉太郎)
2009-09-30 00:04:37
マスコミでは、肉食女子、草食男子って言ってるけど、それは一部の現象であって、本当は男も女も総じて草食化だってね。
今までの自我欲求から来る性欲がなくなって大人しくなったけど、これから本源の性が復活するなら楽しみですね。
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コメントありがとうございます☆ ((有)宮田商事)
2009-09-30 09:38:16
>みつばさん
みつばさんが仰る通り今まさに転換期(リセット)なんだと想います
そして時代の最先端をいく日本に期待ですね
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コメントありがとうございます☆ ((有)宮田商事)
2009-09-30 09:43:13
>ベビー☆さん
女性としては確かに寂しいでしょうが、性の再生の転換期であることが認識できているのといないのでは全く意識が違いますよね

焦っている周りの人にもドンドン認識を広めていきましょう
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コメントありがとうございます☆ ((有)宮田商事)
2009-09-30 09:54:34
>イちごさん
そうなんです!
私も草食化が正しい道なんだというのは新認識でした

>だれでもいい!っていうのではなく、より本源的な基準で「より充足している女」がみんなが求める女になっていくんですね~

「より充足している女」がみんなが求める女というのは今の実感に合っていてなるほど~と想いました
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コメントありがとうございます☆ ((有)宮田商事)
2009-09-30 10:04:31
>パパンダさん
草食男子・肉食女子と言いますが、男性が草食化しているのは分かりますが女性が肉食化してるの本当って疑いたくなりますよね

表層的なマスコミの情報に踊らされることなく素直に潜在思念で感じる本源的な性に向かっているのはとてもすばらしいことですね
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コメントありがとうございます☆ ((有)宮田商事)
2009-09-30 10:09:59
>鯉太郎さん
>マスコミでは、肉食女子、草食男子って言ってるけど、それは一部の現象であって、本当は男も女も総じて草食化だってね。

私もそうだと想います肉食女子なんてほとんど見たことがありませんし、いたとしてもマスコミに煽られ潜在思念と観念にズレが生じてどうしたらいいのか分からないという人が殆どだと想います

私たちも本源の性の再生の当事者として注目していきたいですね
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