気まぐれ20面相

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文学少女シリーズ「文学少女と神に臨む作家 上巻」 感想

2012年07月29日 | 小説感想




「琴吹さん、ホント邪魔だなぁ」

読了後の一言、流人くんの思考と本気でシンクロしてしまった瞬間である。
もう彼のとなりにすぐさま出向いて
「オレにやらせてくださいよ、流人さん
我が命に代えましても必ずや琴吹ななせを仕留めてみせます。
報酬は遠子先輩の手作りシュークリームでどうっスか?」

忠誠を誓いたいくらいだ。

というか
オレが心葉くんになれば問題解決じゃないか?
そうだ、オレが心葉だ!
さあ、そのへたれ腰を今いる席から退けろ
貴様が書かなきゃオレが書く!
とか言って心葉くんにバニッシュデス(*即死技)をかましたい!!

…まあ(一割くらい)冗談はこの辺にして
この本「文学少女と神に臨む作家 上巻」は
ついに文学少女シリーズの最終章。

話も学校から遠子先輩とその家族達に移り
遠子先輩が本気泣きしたりとか
遠子先輩がいない子扱いされたりだとか
遠子先輩がぶっ倒れたりだとか…


もうオレを殺すために書いたんじゃないのかこの本
いわんばかりの凶悪さを発揮しております。
ホント、もう勘弁してください…

さて、今回の話の問題を整理すると
「死んだ遠子ママの小説を再現できる可能性があるのが
心葉くんで
心葉くんが書けば
遠子先輩と流人くん、それに叶子さん(流人ママ)の全員が救われる」かもしれない。
なので心葉くんに小説書かせましょうと…

そうかなぁ?
仮に心葉くんが小説を書いたとしても
オレには遠子先輩、流人くん、叶子さんの三人が
仲良く暮らしてる姿が想像できない。
それ以前に今の心葉くんの精神状況で書かせてうまくいくはずがない。
と言うより一番先に心葉くんが壊れると思う。

遠子先輩は遠子ママの代わりになろうとし
流人くんはどんな手段を使っても遠子先輩を救おうとしている。
二人ともとてもまっすぐで、とてもいい子達であるが故に
見ていてホント痛々しい。
しかし、いくら策を重ねても
この話の一番のキーパーソンである「叶子さん」の
心情がわからない限り、解決は難しい
のではないかと思う。
(*手紙で叶子さんが遠子ママにあてたであろう恨み言の手紙が出てきたが
遠子先輩を遠ざけるために書いたものかもしれないし
そもそも叶子さんが書いたものか確定していない)

今の所、話のおとし所としては
「心葉くんが遠子先輩におやつを書き続ける」のがベストかな。
叶子さんの問題は解決しないが、少なくとも
心葉君と遠子先輩の心の安定は量れそうな気がする。(タイムリミット無しならだが…)

それか
「心葉くん、あまーいおやつ書いて~」
「この前の続き書いて~」
「パート3書いて~」
とか続けてけば、小説一本くらいできそうじゃないか?
心葉くんも小説書いてる自覚なしに書ききって万事解決!ハッピーエンド!!
ってダメですか?
ダメですよね…はい……すいませんでした!!


・おまけ絵


・作者のつぶやき

・絵のリンク先(↓)
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=29322437