「暗殺教室 1巻 買ってキター!!」
ジャンプで新連載として初めて読んだ時の衝撃は
忘れられない。
いつの間にか惹きつけられて
一気に読んでしまったことと
読了後に本気で「面白い!」を
叩きつけられた事を今でも覚えている。
この時ばかりは、普段パラパラ読んで終わりな少年ジャンプを即購入!
家に帰って物語の構成を分解、研究するくらい
この作品は魅力的だった。
と俺のハートに直球投げ込んできたこの作品なのだが
ネット上では結構、好き嫌い分かれてるみたいね。
まあ、たしかに少年漫画らしくはないけどさ
う~ん、プロでも皆に愛される作品を作るのは難しいんだな…
兎にも角にも、俺が大好きな「暗殺教室」
どんなお話なのか、まずは
(誰宛なのかわからない)あらすじから行きましょう。
<軽いあらすじ>
とある学校に変な先生がやってきた。
その先生は緑色の皮膚をし、うねうねした触手を持つ
謎のタコ型生物
決して誰にも殺せん先生、通称「殺センセー」である。
実はこの先生、マッハ20で飛び回ることができ
月をも破壊するパワーを秘めた超生物で
なんと
一年後には地球を破壊すると宣言!
それまではなぜか、自分の意思でこの学校の教師をするという。
事態を重く見た国は、秘密裏に
学校の生徒を使った「殺センセー暗殺計画」を承認。
成功報酬100億円をエサに
殺センセーと生徒達の「暗殺教室」が始まる!
ってなところでしょうか?
うまく伝わってるかどうかはわかりませんが
とにかく、設定からかなり
ぶっ飛んでるというのは間違いないでしょう。
そんなぶっ飛んだ内容の暗殺教室、その「面白さ」を
私的に語るとすれば
大きく3つに分けられます。
1.「殺センセーがかわいい」
マッハ20の移動速度を持ち、月をも破壊できる
化け物じみた悪夢の超生物!かと思いきや
このセンセー弱点が非常に多く
おちゃめな面がすごくかわいい!
例1
例2
それと本人、「手入れ」が大好きらしく
例1
例2
大きいものから細かいものまで
手入れする姿に俺の心は
完全に萌え殺されてたりします。
2.「コマ割が独特」
漫画の基本技術であると共に
敷き詰めれば奥が深く
多くの漫画描きを苦しめる作業「コマ割」
基本的には四辺を安定して埋める作業になるわけですが
この作者の場合はこう
面白い!けど
このセンスは俺にはないですとよ
3.「どん底の生徒が物事に対し前向きに取り組むようになる」
暗殺の舞台となるクラスの生徒は
全員成績最低辺
クラスも「ENDのE組」といわれ
劣悪な環境、周囲からの見下された視線にさらされ
物事へのやる気を根こそぎ奪われてる学園生活を
強いられている。
しかし、そんな生徒達は殺先生との暗殺の日々を通して
自身にはなかった価値観に触れ
物事へのやる気を取り戻していく。
つまりは現実の価値観にKOされた生徒達が
殺センセーによって別の価値観を与えられ再生していく
そんな物語だ。(テーマは暗殺なのにね)
漫画にはよくあるストーリー構成かもしれないが
俺はそんなストーリーが大好きだ。
たぶん「成長」というものが好きなんだろう。
現実でも、現実の価値を常識としている者は
所詮、現実の枠どまり。
「絶対」を決め付けてしまっている者に成長はない。
逆に
現実の価値観を疑える者は
自分の正しさを探し始め、自分を作るための成長をはじめる。
(ただし、現実の常識や価値観を把握した上での話だが)
この漫画も
世間の常識に支配された生徒が
新しい価値観を提示された後、生き生きしていく姿を見せてくれるのも
魅力の一つであり
それを読者が自分の生きる現実世界にどう生かすのかを考えることも
楽しみ方の一つなのだと思う。
兎にも角にも
すべてが規格外な「殺センセー」
この先生の教えに生徒達が
今までの自分をどう殺されていき
成長した生徒達は最終的に
先生をどう殺し返すのか
これからも楽しみに読んでいきたい。
・オマケ絵