気まぐれ20面相

自主製作漫画や画像、アニメ感想を
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劇場版 「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」 感想 

2012年08月28日 | アニメ感想



「まったく…この化けモン作品が!!

これがオレの本気の本音!
TV版のA'S見て「余は満足じゃ~」とかほざいてた自分に
「お前はまだ全力を知らない」と本気で言ってやりたい。
それほどにこの劇場版「なのはA'S」は
オレの常識を難無くぶち抜いていった作品だった。
ぶっちゃけ点数をつけるとしたら100じゃ足りない!!

「小学生の女の子がカッコいい」という謎の現象を引き起こす
草川監督の演出、通称「草川マジック」
相も変わらず健在…どころか進化しており
武器であるデバイス(魔法杖)も元々カッコよかった所から
さらに改良を加えられて
拳を握り締めてハアハア間違いなしの仕様になっている。
特にヴィータちゃんのハンマー型デバイス
ブースターを3つ付けた点を高く評価したい!!
ブースターかっこいい!ブースターは正義!!

お話の方も本軸はTV版と変わらないものの
作画、演出すべてを完全に修正…どころか
まったく新しいモノにしてくるという気合の入れよう!
正直「うわーん、遠子先輩が卒業しちゃったよ~もう
なのは熱吹き込んで火付け直すしかない」
ってな理由で見に行って
本当にすまなかったと思う…
せめて「オレが見なければ全銀河が崩壊する!行かねば…
散っていった戦友達の魂をすべて背負って!!
」くらいの
覚悟をもって行くべきだったと
深く反省している。

さて、内容に触れていきたい所だが
これはオレが語って変な先入観植えつけるよりも
見てもらった方が、心に大きな価値を残せると思うので
最低限の情報で行きたいと思う。

TV版を見てた方はご理解いただけると思うが
主人公はタイトルにある「なのは」ではなく
明らかに敵側にあたる「ヴォルケンリッター」の騎士達だろと思わせる
構成になっている。
その中でも特に「ヴィータちゃん」は感情の変化が激しく
戦闘時には「ぶち抜けええええ!!」とか
物理的破壊力に自分の感情を上乗せしてきたり
逆に日常時には「はやてのご飯はギガうまだしな~」
萌え破壊力抜群のぽへーとした顔をオレ達の心に叩きつけてきたりとか…
うん、もう何も怖くない!!
…まあ、そんなキャラが本気で「主を助けなきゃ」なんて
ボロボロで戦う姿見せられたら
こちらの涙腺もボロボロになりますよ!!
正直この映画で3回涙腺崩壊したのですが
内2回がこのヴォルケン側ですよ、こんちくしょー!

仮に時空管理局に協力を要請し
状況をわかりやすく伝えるためにこの映画を見せたら
本気で動いてくれそうな気がする。
一般兵の波が「オレの魔力を使ってくれ」と押し寄せ
魔力が弱すぎて力になれない兵士達は
ブラックホール篭りの修行に明け暮れ
戻ってきたら局員すべてがAAAクラスの魔導士になってるとか
あるんじゃないかな。
なぜなら「はやてのご飯はギガうま」だから!

さて、そんな何ともワケのわからん感想になってしまいましたが
自分の感情をまとめると
見た後に感動と満足感で
頭の中はフワフワしてるのに
心の中は揺るぎないぶっ太い根っこがぶっ刺さってる
そんな熱く力強い、魂から元気になる良い映画でした!

テーマソングの「BRIGHT STREAM」神曲
だと思います!!   了


・おまけ絵


・作者のつぶやき




文学少女シリーズ 「文学少女と神に臨む作家 下」 感想  「遠子先輩へ」

2012年08月20日 | 小説感想



親愛なる<遠子先輩>へ

あなたはとてもひどい人だ。

あなたは自分の理想のために心葉くんの生き方を固定し
決して後戻りできない道を選ばせてしまいました。
心葉くんはもう逃げられないし
決して逃げもしないのでしょう。

これからの心葉くんは
理不尽な世界の中で、遠子先輩からもらったすべてを武器に
自分の想いを 理想を書き続けることになります。
でもそれには遠子先輩からもらったものだけでは全然足りない。
だからこそ遠子先輩は心葉くんを突き放したのでしたね。
一人で立ち上がれる人間にするために
そして揺るぎない作品を書かせるために。

そう、心葉くんには遠子先輩以外にも
自分自身の武器を育て上げる必要があります。
そうでなければこの世界で戦うことなどできない。
そしてそれをするという事は
段々と「化物」になっていく事でもあります。
金や地位、名誉では決して手に入らないモノを追い求め
一般の価値観からは大きくはずれ、人々から否定されようと
自分の理想だけを追求する存在に
まるで叶子さんのように一人きりで狭き門をくぐっていく存在に
なるのでしょう。

遠子先輩もまた同じです。
正直、心葉くんの小説を食べなかった時は
「なんてバカなことを」と思いました。
あれを食べていれば遠子先輩は普遍的な幸せを
手に入れられたのに…
心葉くんは遠子先輩だけの作家であり続けて
毎日、甘い話を書いて、時に辛い話を織り交ぜたりして笑いあう
平穏の中での喜びを手に入れられたのに…と
なんとも歯がゆい気持ちでした。
心葉くんの思いがやっと遠子先輩にむけられ
遠子先輩だけのために書き上げた小説だったせいもあったのでしょう。
本当にショックでした。

けど遠子先輩がそうした理由を知った時
「私が"文学少女"だからよ」と言った時
すべてを納得するしかなかった。
ああ、この人もまた、ただの読み手ではなかったんだと、
自分のわがままを貫いて進み
すぐそばに幸せが転がってくるのに
「ほしいのはそれじゃない」と蹴っ飛ばして
さらに理想へと足を進める馬鹿げた存在だと。
遠子先輩が枠組みに納まらない愚か者だと再認識し
うれしかったけど
やっぱりこの道を選んでほしくはなかったな…

遠子先輩と心葉くんが、どれほどの覚悟をもって
狭き門をくぐる事を選んだのかは想像するしかないけれど
ここからが本当に厳しい戦いになります。

美羽が言っていたように読者は作家を裏切ります。
井上ミウが読者に捨てられることもあるでしょう。
逆に作家が読者を裏切ることもあります。
井上ミウが読者の理想と違うものを書き上げる時も来ると思います。
そのことは心葉くんを成長させ
すべてを客観的に見渡し
どんなひどい話も書きつくせる作家へと成長させるのかもしれません。
けど、人物に入り込み、主観的にそれを見渡した時、
登場人物の心情を深く知りすぎてしまった時に
自分のしてきたことの酷さに絶望し
「自分は決して幸せになってはいけない」と病んでいくのかもしれません。
遠子先輩もそんな心葉くんを作り出してしまった責任感から
小説の怖さを知り
文学少女の読み方を失い、本を食べられなくなる日がくるかもしれません。

しかしそれでも諦めを殺し続け、進み続けたのなら
違う門をくぐっていった二人は
道の途中でばったり再開し
手を取り合う日が来るのかもしれません。
けどそれはゴールではなく
更に高みに行くためのスタートでしかないのでしょう。

残念ながらオレの道はあなた達の道と繋がることはないけれど
遠子先輩が語ってきた「想像」
次元の壁をぶち抜いてオレの中に深く打ち込まれてます。
それはとても「屈強」で「心地いい」モノであり
正直、このままにしておきたい大切なものですが
そうも言ってられません。
ここで満足したら俺は
遠子先輩に殺された事になります。
なので、絶対にぶち抜いて、オレ色に染め上げて投げ返しますんで
覚悟しておいてください。

さて、心葉くんは遠子先輩へありったけの愛情と感謝をこめて
「忘れません」といいましたね。
けどオレは、そんなピュアでもないし、いいヤツでもないので
二人が絶対に後戻りできないよう追い風となって
この言葉を送ります。

「いってらっしゃい」              了



・おまけ絵


・作者のつぶやき



ソードアートオンライン 第5話 感想 「キリト×エギル熱愛発覚!?アスナさんは見た!!」

2012年08月06日 | アニメ感想



「アスナさんふっかーつ!アスナさんよだれー!アスナさんへくちっ!!」

とアスナさんの可愛らしさがやたら強調された回かと思いきや
物語の方はなぜか推理物!?
なぜにこの路線に変更した。
そして何アニメとしてみればいいんだ、この番組…

街中で起こった殺人事件。しかし、町で戦う(ダメージを与える)には
互いの承認が必要であるため
この事件はルール上不可能犯罪だということに。
さらには第一発見者であり殺された人物の知り合いでもある
「ヨルコさん」
主人公達の目の前で殺される事態が起こり…
つまりは街中で殺人を行うことが可能だと証明される結果で
今回は終了。
謎が謎を呼ぶ展開で今回は面白かったと思います。

さて、この殺人事件のカラクリについて少し考えてみたのですが
可能性として思い当たるのは2つ

1つは「物語中のイベント」であること
つまりは運営側がプログラムした、ただの街中で発生する
イベントの一種なのではないか?ということです。
ヨルコさん達も実はNPCで与えられた役割を演じているだけ
って読みだったのですが
後半にアスナさんが連れてきた男
かつてヨルコさん達と行動を共にしていたキャラが
明らかにNPCではなかったので
この推理はゴミ箱行きですね…ちくしょー

あと1つの考えは「変装であること」
見た人全員がまず行き着く考えは「犯人=ヨルコさん」
最後に殺された結果となりましたが
その死に方が明らかに妙なものでしたね。
急に窓際に行ったりとか、何より一撃死は不自然すぎる。
あれは実は影武者で
本物のヨルコさんは別の場所から殺人を犯しているのではないかという推理です。
第1話で「手鏡」という顔を変えるアイテムがありましたね。
ならその応用で対象プレイヤーを別プレイヤーの顔に変えるアイテムもあると
考えられるんじゃないでしょうか?
かつてのギルドメンバーを脅して替え玉用意できるし
武器だけでなくアイテムも精製できるゲームであるなら
十分可能だと思います。

答え合わせは来週で、おそらく答えはオレが推理したものを大きく超えてくれると
信じてますが、ひとつだけ言わせてください

この話、2話構成にするほど重要なのか!?

以上第5話感想でした。


・おまけ絵


・作者のつぶやき



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ソードアートオンライン第4話 感想  「もったいない話だなぁ…」

2012年08月02日 | アニメ感想



「どわぁああれが、こんな王道的な話にしろと言ったか!!」

と、いきなり否定的な形で入ってしまい申し訳ありません。
けど、今回の展開はあまりに普通過ぎやしませんか?

仲間と対立しソロで森を抜けようとするシリカちゃん。

キリト君の助けでなんとかピンチを切り抜けるも
相棒の使い魔ピナ(ドラゴン?)を失ってしまう。

上の階層に使い魔蘇生用レアアイテムがあると知り
取りに行くことを決める。

キリト君の協力のおかげもあって
見事にゲットすることに成功

しかし、シリカちゃんの元仲間が帰り道に待ち伏せし
手に入れたレアアイテムを無理やり奪おうと襲ってくる

キリトくんの圧倒的な力でこれを撃破
使い魔のピナも無事生き返りめでたしめでたし

とまあ、あらすじにするとこんなところなんですが
紛うことなき完全に王道展開ですね。

そしてキリト君、女の子助けるのホント好きだね
サチさんのことがあったから一生ソロを貫くもんだと思ってたよ…
某ベ○セルクのガッツさんみたいに
嘆きと苦悩にまみれながら
それでも足を止めることなくクリアを目指す
そんなお話になると思ってたんだけどな…

なんにせよこのアニメにこんな普通の展開は似合わない。
せめてキリト君のスペックを
ダメージを与える度に武器、防具、ステータスを削り取るような
対PK装備にして
PK達を初期ステータスまで落として後悔させる
とか
やりようはあるはずなんだけどな…
本当もったいない!!

それと主人公無双は面白くないので
某.hackみたいにキリトくんをレベル1に落とす
キリト君が100層クリアして
元の世界に戻るアイテムを手に入れたのはいいが
そのアイテムの発動条件
「クリア者の死」か「クリア者以外の全員の死」という展開にして
みんなに命を狙われつつ別の解決方法を探すような
方向性にしてほしいと切に願う。

せっかく「命懸け」を強調した題材なのだから
安易に蘇生させたりせず
もっと「生きてる」と思わせる姿を
きちんと描いてほしい。
そんなふうに感じた第四話の感想でした。


・おまけ絵


・作者のつぶやき


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