気まぐれ20面相

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Fate/zero 最終回 感想 「本当に月が綺礼だ…」

2012年06月30日 | fate zero



「ケリィはさ、どんな大人になりたいの?」

公務い…正義の味方になりたいんだ」

ということで、Fate/Zero最終回感想です。

お前はなんでいつも

放送して一週間たってから感想書くんだとツッコまれがちなオレですが

まあ、感想絵描いてるからなんで許してください。

 
さて、毎回お通夜な展開を通りこして

ついに最終回というわけですが、今回は見所がたくさんでしたね。


・まず、「すっぽんぽんなギルちゃん」ですが

原作未読者は「何があった?」と綺礼とシンクロ率100%に

なったのではないでしょうか。

ちなみにオレは



のような絵を期待していたので、ちょっと物足りなかったです。

桜の蟲描写ができたのなら英雄王の一番英雄的なところを映すくらい

いけるんじゃないのと期待していた俺がバカだった…


・前回、完全に省かれていたアーサー王の臣下としての

バーサーカーの補足があってうれしかったです。

ただ単にアーサー王怨んで暴走してましたじゃ

あまりにも心情ペラすぎなので

本当やってくれてよかった。

誰もが正しくあろうとして行動した結果

ランスロッドが騎士から獣になる道を選んでしまった。

人の考えがそれぞれ異なる以上「自分が正しいと思うことが

他人を苦しめることもある」
という良い例だったのではないでしょうか。


・予想通りEDは「to the biginning」 

士郎の「俺が代わりになってやるよ」でイントロ入った時は

本当ゾクっと来ました。

その後のカムランの丘で立ち尽くすセイバーたんに光が当たった演出も

第5次聖杯戦争への道しるべみたいですごくよかった。

つい見終わった後にカラオケ行って歌ってきちゃったよ…


・さてさて、ケリィの人生は何も得ず、何も成し遂げず、最後は

たった一つの士郎が与えた安息を胸に息を引き取ったわけですが

仮に聖杯が本当に何でも願いの叶うご都合マシーンだったら

ケリィの願いはどのように叶えられていたんでしょうね。

誰も泣かない世界、悠久的な世界平和を達成する方法としては

・悲しみの感情を人から取り消す

・人から「欲」をなくす

・「知能」を失くす

・「死」の概念を取り除く

などなど、まあアホなプランは色々思いつくでしょう。

しかしその条件はどれも「人間が別の生物になる」ことで

はじめて叶えられるものなのではないでしょうか。

進化も発展も捨てて、さらに個性も恋愛もなーんにも変化ない

単一的な世界を作り上げることでしか

成り立たないんじゃないかな~とか

バカな頭で考えたりもして…

だとしたらオレとしては叶わなくて良かった気がします

幸せは長く続くと堕落になるしね…

そもそもその世界は「人」の幸せな世界ではないし

何よりライダー閣下の生き様に反することになるので

すまん、ケリィ、オレはお前の作る世界に住めそうもない!!

そういやケリィの夢もライダー閣下と同じように

「彼方にこそ栄えあり」の理念に従うモノだったはずなのに

叶った先は、彼方も栄えもない世界になるかもしれないとは

皮肉で面白いもんです。

 なんか、ケリィの夢全否定みたいな文章になっちゃってる気がしますが

人の許容を超えた「夢」を大人になっても持ち続け

綺麗事とは程遠い世界で、心身すり減らしてまで貫き通そうとした

「衛宮切嗣」という人間の信念には

心から敬愛し拍手を送りたいと思います。

本当おつかれさま 爺さん。                



Fate/zero 24話 感想 「なんと、ケイネス先生の出番が…」

2012年06月23日 | fate zero



ケリィVS綺礼 

ついに来ました、おっさん対決

もうおっさん達が戦う姿にハアハアするため

TVつけてるようなもんですよ、はい

さて、先手は綺礼さん

ロザリオにチュッで盛大に笑いをとった後、いざ開戦!!と

盛り上がりましたが…

まさか5分でおわるなんて…


とは言っても相変わらずクオリティは高いし

動きは細かくて(一部細かすぎて)、とても密度が濃い印象を受けましたが

「固有時制御」は、やはり演出が難しい模様

今回は特に3倍速、4倍速と人間の目に追えない速さなので

なおさら難しい、作中ではスローにすることで表現してましたね

仮に速さ重視の演出をやるとしたら

2倍速がナルトの戦闘スピードくらいで

3倍がドラゴンボール並みのスピード演出になるのかな~なんて

頭の中で考えてました。

個人的には一番初めの

綺礼の蹴りをかわす→キャレコ乱射→黒鍵で全弾叩き落すシーン 

最後の ナイフ投げ→黒鍵投擲→コンテンダー構え のシーンが

テンポ良くてお気に入りです。

ただ、「さては聴頸」のセリフと固有時制御のダメージ演出

そしてバーサーカーの戦う理由がカットされてしまったのが残念でした。


逆に「この世すべての悪」の表現はとてもよかった。

小説読んでた時は「聖杯の意思」のビジュアルが

どうしてもQBにしかならなかった俺ですが

映像化されたおかげでちゃんとアイリさんに修正できました。

願いを歪んだカタチでしか叶えられないってオチですが…

いや~本当…はっはっは~もう何も信じない(泣)ですね

仮にキャスター組とかが取ってたら良い仕事してたのかもしれません。


そして次回は最終回(というか今日ですが…)

最終回を見た後、みなさんが「to the biginning」聴いて涙する…

そんな未来に期待します。

(*カラオケでto the biginning 練習しましたが

 めちゃくちゃ難しい!!なんか5回ぐらい歌ったら過呼吸一歩手前みたいに

 頭くらくらして倒れそうになりました。

 ヒトカラだから助け呼べないし、本当危なかった…

 みんなも気をつけようぜ☆)

 

・おまけ

 

 家族が増えました~(笑)




・作者のつぶやき

Fate/zero 22話 23話 感想

2012年06月15日 | fate zero




まあ、綺礼ちゃんが汚かったり、アイリさんがホラーだったり

ライダー組が主人公だったりと忙しかった回

でも、一番頭に残ってるのが

マッケンジーおじいさんの

「人生、長生きした後で振り返ってみればな、命と秤にかけられるほどの事柄なんて

結局のところ一つもありはせんものじゃよ」
というセリフ

ウェイバー君と星空眺めながら語った時にでてきた言葉ですが

正直言ってこの言葉に疑問バリバリでした。

ただ単にケツの青い若造だから気付かないのか

生きてきた時代のギャップから生まれる

価値観の違いなのかはわからないのだが…

「長生き」というものはそれほど魅力的なものだろうか?

オレ自身は「全速力で駆け抜けて、さっさと退場する」をモットーに

生きてる節があるので

真逆の感性であるおじいさんの言葉が不思議でならなかった。

長生き論を否定するわけではないですし

またオレの方が社会的に感覚おかしいのも

自覚してますけどね。ただ…

「ぶっ倒れるまで全力疾走する生き方」「ペース配分考えて長持ちさせる生き方」

ヒトにとってはどちらが幸せなのか

盛り上がりとはほど遠い場面でそんな事を考えてしまった22話の感想でした。




上の絵のネタを一体どれだけの人がわかるのか不安はありますが…

遂に来たぜ、ライダー閣下VSギル様

これはずしたらFate/zero原作厨全員を敵にまわすと言っても過言ではない

さあ、ufotableの運命はいかに!!

ってな感じで期待と不安の両方にハラハラしながら見始めましたが…

もはやオレから語ることはありません。

征服王の夢へと挑む生き様、それをすべて受けきれる英雄王の懐の深さを

ウェイバー君の立場を通じて感じ取ることができれば

言葉など要らぬのではないでしょうか。

本当、この二人を見ているとバカでかすぎて

自分の生き様が恥ずかしくなる。

しかしオレは(自称)ライダー閣下の臣下なので

まだ滅ぶわけにはいかんのも確かなわけで…

せめて

「忠道、大儀である。努(ユメ)その在り方を損なうな」

というギル様の言葉を受け取ると共に

「彼方にこそ栄え在り」というライダー閣下の理想を忘れず

日々を万進していきたいと思います。

本当、ライダー閣下という人物に出会えてよかった。

<最後に>

なんかアルトリアさんが戦ってたり、黒い騎士の正体が明らかになった気がしたけど

まあ、気のせいだよね…?


文学少女シリーズ5 「文学少女と慟哭の巡礼者」 感想文?

2012年06月09日 | 小説感想



「だからよぉ、アレをやろうぜ、アレの続きをよ」

なんてセリフを引き連れながら
ついに美羽ちゃん登場です。

心葉くんの初恋相手でもあり過去のトラウマ相手でもある「朝倉美羽」
3巻の引きで登場を匂わせておきながら4巻で見事にスルーされた「朝倉美羽」
ここで登場して心葉くんの言う天使っぷりをどうアピールしてくれるのかなと
ワクワクしてページをめくっておりましたが…

「お前、本当性格悪いな~最高!!」

心葉くんの好みを疑わざるを得ない
とんだヤンデレキャラでした。(流人くんの事を特殊とかいえないぞ)
ホント、見事にみんなの関係性を引っ掻き回してくれて楽しい楽しい
恋は盲目と言うけれど、この子にだまされ続けた心葉くんはある意味すげーよ

けどそれ以上に惚れ惚れするのが竹田さん。
本人は否定的だけど、この子の人間コントロールスキルは尊敬に値する。
どうにか訓練で習得できないものか…とかつい考えてしまうものです。

さて、お遊びはここまでとして
今回のテーマはほんとうのさいわいは一体なんだろう

かの有名な宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を基としたものです。
これを機に原作を読ませていただきましたが、我が読解力がまったく通用せず
さっぱりでした。
キャラの顔はでてこないわ、風景や各キャラの行動もあやふやだわで
自分の読解力と想像性のなさに愕然とさせられました。
なんというか「コーヒーとミルクを混ぜてかき回すとできる白黒の渦が
イラストでよく見る尖った爆発の形に広がってコップを突き抜けたと思ったら
中心から炭酸がボコボコ盛り上がってきて
鼻の中にいきなりダイビングしてきた感じ」でした。
つまりヨクワカラナイ…カオスでした。
あれを読み解こうとするなんて先人たちは本当すごい!!

話がすごく逸れましたが
この話で出てきた幸せとは、全体ではなく個人としての幸せ、つまり

「どんな人間になりたいか」です。

文学少女に登場するキャラ達も それぞれが理想の形をもっており
まるで自分の立ち位置を再確認し自らを奮い立たせるように
口に出すシーンがあります。
読んでて実に清々しかったです。
ただ、理想とは口では簡単に言えても目指し続けることは難しい。
はじめはみんなバカみたいなドデカイ理想を持ちますが
生きていく中で、世の理不尽さと限界を実感し
現実的で安定的な理想に切り替えていくのではないでしょうか。
その考えは賢いし、安全に生きていくためのスキルなので
否定する事はできません。
しかし、普通に生きていても理不尽は突然襲い掛かってくるのも事実です。
現実的な例を挙げると、終身雇用制や年金制度の崩壊とかですかね。
突然に社会的地位を剥奪され先が真っ暗になることも今では珍しくありません。

そんな何もかも失って空虚間に襲われててどうしようもない時に
この本は読んでほしい本です。
読んだからといって、金は沸いてこないし失った地位が戻ることもありません。
しかし

「自分は本当はどういう人間になりたかったのか」
世間から植えつけられた価値観を全部はがして
自分の本心と向き合ってみる「原点回帰」
そして自分の新しい第一歩を考えてみる時、力になってくれる本だと思います。

ちなみにオレは
見栄はって東大を受けようとするE判定の遠子先輩
ホラーでくとぅるふ~な血生臭い物語を
永久的に提供できる人間になりたい
と思っております。


<おまけ>




文学少女シリーズ4巻 「文学少女と穢名の天使」 感想文?

2012年06月04日 | 小説感想



ぬわああにいいいいい、遠子先輩が休部だとおおおおおお!?

しかも琴吹さんメイン? はっはっは
ああ、ガッツでねぇ…」 と
ほぼ読む気0からスタートしたワケでしたが…ごめんなさい
魂が焦がれるほど良い作品でした。
なのでネタバレしない程度で文章に刻み付けとこうと思います。
(*長文読むの苦手な人は最後のおまけ絵だけ見てくれれば満足です)

さて、今回は、あの有名作「オペラ座の怪人」をベースにしただけあって
音楽の道を志した人達の心情に触れ合う事ができました。
日常の中にあふれている「音楽」というジャンルですが
作られる過程の世界となると目にする機会がほとんどない不思議な世界
どうやら普通の学校より学費が高いだけでなく
チケットのノルマや個人レッスン代など
とにかくお金のかかる業界らしいです。

そんな中で、自分自身の人生そのものを賭けて
狭き道を潜ろうと身を削りあう音楽の世界。
そこで振り分けされる成功者と敗北者
この作品は、その両方が抱える独自の悩みや絶望がとてもよく表現されていて
音楽道を突き進むキャラクター全員に感情移入できてしまう作品でした。
中でも

「芸術家を目指す人は臆病で自信なく揺れやすい。才能あると褒められながら
壁にぶち当たって苦しんで、どうしようもなくなるけど
それでも諦めきれなくて、心が病んでいく」
的な文章を読んで

ああ、みんなも壁にガンガン頭叩きつけたり 心臓付近をぶん殴り続けたり
デザインナイフ持って、頭に突き刺したらこのモヤモヤ感が
ヘドロみたいに全部流れ出てくれるかな…とか考えたりしてんのかなと想像し
妙な親近感持ったりしてしまった。

まあ、自分で好き好んで進んでる道だから皆文句はないのでしょう。
大体、こっちの道に来る人は
もう後戻りできないから続けてるというよりも
やらないと息できなくて苦しいみたいな中毒者みたいな人が多いんじゃないかな。
己の作品を完全否定されてショック受けてメシも喉を通らない状態でも
なぜか作業に向かっちゃう、もちろん息は苦しいし
頭はぐちゃぐちゃだし、全身がストップサイン出してるんだけど
それでもやらなきゃ気がすまない
そんなある種の自虐行為みたいな事を繰り返しながらみんな悩んで進んでいく
いわば、精神的な戦国時代みたいなものではないでしょうか。

作中でも「ファントムとラウルのどちらが幸せ?」という問いがありました。
言い換えれば、「特別」と「平凡」のどちらが幸福であるかの問いなワケですが
まあ言わずとも「どっちもキツイ!!」のが確かなわけで
特別には特別なりの悩みがあるし、平凡もまた然りなのが自然なのだと思います。

ただ、世間一般とは違う道を目指すというのは
言葉じゃ言い表すのも嫌なくらい覚悟が必要なのは確かでしょう。
某ジ○リ映画作品でも「他人と違う道はそれなりに辛いぞ」と言ってし…うん。
社会が「守ってあげるよ」という生き方を提示してくれているのに
それ蹴っ飛ばして「オレのやり方が正しい」と言い張って進んでいく
いわば社会や常識にケンカ売る生き方になるわけだから
社会が守ってくれないのは当然でしょう。
守ってほしかったら俺らを楽しませるもん作ってこいよ、はっはっは 
というのが本音なはず。
なので
当たり前の「人」をやめる覚悟
この業界に入るための前提条件なのではないでしょうか?

かといって「じゃあ、嫌なことだけなの?」と聞かれたらYESとは答えにくいのも確か
「いいこと」だって少しはある(はず)。
作中にでてきた音楽の「天使」だって自分の声に喜びがあることに気付けたし
夕歌だって貧乏でつらい思いをしてたけど幸せでもあった。
かくいうオレ自身も
自分が描いたものに反応があった時は満面の笑みを浮かべちゃったり
描けなかったものが描けるようになった時は思わずガッツポーズしたり
遠子先輩が「胸のふくらむ体操」してるとこ想像してニヤニヤしたり
遠子先輩が受験勉強そっちのけで、コップを壁に当てて盗み聞きしてる姿に
心がズッキュン、バッキュン、ドッキュン、バッキュン☆したりとか

いや~本当、遠子先輩はかわいいなぁ

と台風のような激しい幸せを感じたりして、なんとか生きてたりします。
うまくいかないことや理不尽なことはたくさんあるけど
その中で自分自身の感情が表現できる道
ここでは「音楽」の道を進めること事態が
苦しみでもあり「幸せ」でもあるんじゃないかなと感じる作品でした。

最後に余談ではありますが、ソプラニスタの歌は一度生で聴いてみたい。
オレ自身はカウンターテナーもどきな歌い方だから
どう違うのか物凄い気になる!

以上、まったくメインの「琴吹さん」に触れないどころか
本編にすらほとんど触れてない、困った感想文でした。


<おまけ>


<作者のつぶやき>