中田真秀(なかたまほ)のブログ

研究について、日常について、その他。

高精度BLAS/LAPACKについて発表@第2回戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ

2010-11-19 09:36:00 | 日記
第2回戦略的高性能計算システム開発に関するワークショップ
で、私は、開発を進めている任意高精度BLAS/LAPACKであるmpackについて発表してきます。

秋葉原コンベンションホール 5C (ダイビル5階)で、11月27日 (土) 10:00~17:30 (18:00~懇親会)あります。

> 5年後にセンター運用可能な高性能並列計算機システムは、どういうシステム仕様が考えられ、そのために、
> 今後どういう研究開発をしていくべきなのか、アプリケーション開発者、数値計算ライブラリ、
> プログラミング言語、ミドルウェア、システムソフトウェア、ハードウェア開発者とともに議論していきます。
> 参加者は全員、プロジェクタを使って、10分程度の意見表明&議論をして頂きます。発表内容は、
> 所属組織とは関係ない研究者・技術者の個人的な意見を期待しています。若手研究者/技術者の参加を期待しています。

ということで皆様よろしくお願いします。

人にものをあげるのはいいことと学んだ

2010-11-17 08:20:57 | 日記
物品を譲るときは自分でもまだ使える物を渡すと小町さんの日記に書いていた。私はたくさん彼からもらっている。ありがとうございます!!

かといって自分が他人に物をあげているかというと、そうではなかったので、
最近は人に物をあげる訓練(なんだそりゃ?)をしている。

何か変な言い方だ...

さて、物をあげるというのは、結構難しい。例えば、みかんが欲しいひとにりんごをあげるといらないというかもしれない。でも実は本当は、りんごを食べたかったのかもしれない。ドラえもんの漫画が欲しいのにポケモンの漫画もらったら多分あまりうれしくないかもしれないが、逆に、ポケモンを知ってファンになるかもしれない。ぐでんぐでんに酔っ払った人に酒をあげると...いらないといわれるだろう。きっと。いや、もっと飲むというかもしれない。よくわからない。何がうれしいかうれしくないかは、個人差が激しく、また、タイミングもあったりでよくわからない。断られるとかなりしょげる。

で、解決方法として、今たどり着いたところは

* 自分がいいな、おいしいな、と思うものをあげる。
* もらった人よりもまた違った人にあげる。
* 心を込めて作ったものをあげる(いらないと言われてもしょげない)
* 自分がいらないものはあげない(ゴミをもらったら普通怒る)
* 定期的に人にあげる。
* あげなれて、相手に「うれしい」といわれる経験を積む。
* あげなれて、相手に「うれしくなかった」といわれる経験を積む。
* もらったら、ありがとうという(うれしくなくとも(!)ここが事態を複雑にするのだが)。「ネイチャージモン」という漫画には大げさにうれしさを表現する場面があるが、意外と嫌味ではない。
* 人からものを貰い慣れる。

甘い物を考える。甘い物は好きなのだが、例えば新宿のでバートのお土産を
すべて食い尽くすのは非現実的で、食べたいものをリストアップするだけでもこなすことは難しい。だからどうするか。自分が食いたいものを人にあげるのだ。そうすることで
「おいしかった~」といわれれば、多分うまいので次回は食えばいい。不味くても怒る人はいないだろう(怒る人とはあまり付き合いたくない)。

逆にあげているとたまに向こうからももらえることがある。それをきっかけにして人脈もでき、いいコミュニケーションができるかもしれない。まぁ100%そうかどうかは知らないが、人生豊かになれば...いいね。

奈良先端大で講義「研究機関や大学はOpenOffice.orgにどのような参加ができるか」

2010-11-16 09:58:14 | 日記
昨日、奈良先端大で講義をしてきました。(日本語プロジェクトからのアナウンス)

まず、聴講頂いただいたい100名くらいの学生の皆様、質問頂いた方三名(10分しかなかったのでもう少し時間開ければ良かった)、非常に丁寧なアレンジをしてくださった小町守先生、スタッフのみなさん、事務をしていただいた方たち、にもとても感謝しております。楽しい時間を過ごさせていただきました。拙い講義でしたし、食後の眠い時間でしたが、熱心に聞いていただいたと思います。若い力にあふれてるという感じと、熱いメッセージたち(講義終わった後感想を書いていただきました。)、ありがとうございます。

目的は、開発者のリクルートです。

OpenOffice.orgは巨大なプロジェクトなので、「コード書いたよ」では直ぐには入りません。
学生向けに、どういう風にすれば、自分の書いたコードを入れられるか、を説明しました。

注力したのは
* 心構え(学生が特に陥りやすいところ、大人でも陥りやすいところ)
* 仕組み(体制、政治、手段、方法)

プレゼンは、2010/11/15奈良先端大講義資料にあげさせていただきました。
また、講義のビデオも三カ月くらいしたら誰からも見られるようになるそうです。

奈良先端大は、奈良の高の原からいきました。私の中学高校も高の原が最寄りの駅の一つだったのでとても久しぶりでした。小町さんおよび事務の方には様々な手配本当に色々していただきました。研究のことも様々なことを教えていただきました。主語の類推(学生さんのやってたもの)、文章のタグ付けの研究、係り受けの解析、webでの意見をどう判断しやすく見るか、またペルシャ語のインプットメソッドなどを興味深く聞きかせていただきました。また本質的に日英の翻訳は難しいとのことも聞きました。それ以上に、日本語の曖昧さとの格闘もありますが、言語の曖昧さ、社会性をどう見るか、その哲学を垣間見た気がします。ホスピタリティあふれる方で、そういう面でも勉強させていただきました。学生も質が高く、また、自分の力を信じて力強く研究、勉強しているという風にみえました。ゲストハウスも綺麗でした。回りには何もないので、研究をするのにはとてもよい環境だと思いました。鍋も、そばも、とってもおいしかった~。

さて、ご質問していただいた方に、情報科学研究科、ソフトウェア工学講座、伊原彰紀さんともう一人いらっしゃりました。なんとOSSの品質保証をやっている、とのことでした。論文もいただき、講義のあと一時間ほど議論させていただきました(すいません、体力的にヘロヘロでした)。大変興味深く、大変失礼ながら、OSSのまともな研究を日本で初めてみました!!ほんとODPGなど、社会的にバカにされる日々でしたがようやくよい連携が出来そうだと、期待しております。

ご質問などありましたら、ご遠慮無く、私の方に頂ければ幸いです。

また機会があればぜひ、行かせていただきたいと思います。

LibreOfficeとgstreamerのこと。なぜgo-oo実装は入らなかったか(4)

2010-11-11 14:17:59 | 日記
Caolan McNamaraからは返事が来た。

RadekとNovellはJCA/SCAについてはしっていたが、gstreamerについてはSCA/JCA/CAでは出したくないということだった。

ということでgstreamerについては、Novell自身が拒否したから、OpenOffice.orgのソースツリーに入らなかった、というのが正しい。

Yoshida KoheiさんのSolverも確かそうだったような。そのうちまた精査します。SCA/CA/JCAがharmfulかどうかについてはここでは判断しません。