最近核状態理論(=電子状態理論)も熱いと教えてもらった。核子の相互作用というのは
実験的にしか解っていないし、理論的には経験的な多体力ハミルトニアンを用いる
のだが、クオークとグルーオンを見るとラグランジュアンが書けてるので、それからコンピュータで解くと第一原理的に核子の状態も解るそうだ。ただし相対論的なのでmeshは四次元。さらに場の自由度は10-20程度あるそうで(ここはうろ覚え、クオークがup/down red/green/blue, spin, など, gluonがまたある)、かなり大きな計算になる。例えばmeshを一次元100とって、場を記述すると、100x100x100x100=100000000=(100Mega)格子、なので2G個の格子x8 (double)で16Gバイト必要。
たった100でこうというのは結構キツイが何か他の方法がありそう。化学だとLCAOが良い近似つまり原子があり電子はそこに束縛されているという近似はかなりよい。例えば顕微鏡でも分子が「見える」のだが、こちらはそうもいかないそうだ。
クオーク-グルーオンの相互作用は化学のように1/rみたいにならないのか、というと、それは摂動理論なので、核子では成立しない、と言われた。
自分が手を出せるかどうかはわからんが、面白そうな分野ではあるなー。