2013年2月2日(土)寺田市民館にて中瀬住民自治協議会、中瀬地区人権啓発草の根運動推進会議主催(協賛:三重県伊賀市民センター、中瀬小学校PTA、中瀬老人クラブ連合会)による「人権の集い」を開催しました。
講師は笑福亭 仁嬌(にきょう)さんで「落語の中の人権~笑って 気づいて 考えて~」と題して講演していただきました。
内容は1時間の講演、そして30分の落語で、講演では落語の歴史と落語の中に出てくる差別用語についての説明していただき、もともと落語は人の失敗とか抜けていることを面白おかしくしたもので、今言われる差別用語(放送禁止用語)はたくさん出てきており、最近まではテレビなどでは一切言わず、寄席などで使っていましたが、現在は寄席でも使わないとのことです。
また、言葉の意味が分からない、分かってないと人に伝わらない、勘違いされる、そして相手に不快な気持ちのさせたりするということをあの有名な「ときそば」等の落語をしながら説明をしていただきました。
講演の後落語では夢を見たある長屋に住む亭主の話で、亭主を起して夢の話を聞こうとした妻に亭主が「夢は見てない」と言った事から、仲裁に入った人物がその夢の話を聞こうとし妻からご近所さん、大家さん、お奉行さん、末は天狗までと話がだんだん大きくなり、最後にそれが夢だったと落ちがつく落語をやっていただきました。
人は目に見えないものに興味を持ちやすく、人が言っても信じられない。そして、どんどん波及して行き周囲の人からその人が「うそつき」になってしまう・・・面白い落語ですがこれが現実だったら・・・と考えさせる落語でした。
人と人とはよく話し、よく理解し楽しく付き合うことで人権が守られていくのではないかと考えさせられました。
参加した、皆さんはどのように受け止められたでしょうか。閉会の一言にもありましたように今回の講演は色々考えさせられる人権講演会だったと思います。
今回は100人の方が参加され開会の前にスタッフが椅子を追加するほどの大盛況でした。
体罰のニュースで色々取り出さされている昨今。機会があれば一度参加してみてはいかがでしょうか。