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音楽を聴く仲間の会

スウェディッシュ・トラッドや世界の民族音楽の制作を行う「音楽を聴く仲間の会」のブログ。自然農や料理の話題も。

私の「杖」はフォーク・ミュージック:レーナ自己紹介

2007-12-19 23:01:53 | フリーフォート
写真:YO-RI

Japan Tour2007 東京公演@ミート・ザ・バンド
会場:北とぴあ つつじホール
司会・通訳:ayako


ayako:フリーフォートの皆さん、お願いいたします。
Ale:こんにちは、みなさん!
Lena:こんにちは

★演奏「アグラム~ローリゲス・ペール・ロータル」

■レーナの自己紹介
私の名前はレーナ。レーナです(日本語)
長い人生のすべてをお話するのは難しいので、今日はコンパクトにしてお話したいと思います。

私は音楽が好き。これで自己紹介を終わってしまってもいいくらい。(笑)

ダーラナ中西部の小さな村で育ち、子どものころからよく歌っていました。

〈ペールとアレ、スウェーデンの地図のダーラナを指し示す〉

母は、歌をよく歌いました。トラッドの曲じゃなかったけれど。
私の住んでいた村もその地域も伝統音楽が満ち溢れていて、私はそんな環境の中で育ちました。
そして、、、ビートルズも大好きでした!

若い時代には、ずっと仲間たちとフォーク・ミュージックや他のいろいろなタイプの音楽を演奏していました。同時に、村やその地域の伝統音楽の師匠について習ったりもしていました。

それから、親友の家族が山の牧場に牛や山羊を飼っていて、よく、そこで過ごしました。今も行きます。そこで、少女のころから、牛や羊の世話をするのを習いました。牛を牧場に呼び戻したり、森の外に行ってしまった牛を探したり。強情な動物を呼ぶためにはとても強い音で呼ばなくてはなりません。

そして、スウェーデンの首都、ストックフォルムの移り、音楽大学に行きます。そのころ、素晴らしい音楽仲間との出会いが、たくさんありました。ジャズ・ミュージシャンや即興音楽家とたくさんのコラボレーションをしました。また、ソリストとして、室内オケや交響楽団との共演も多くしましたし、現在もしています。

自分の音楽やプロジェクトの活動だけでなく、私のために作曲された曲を歌うこともたくさんあります。

しかし、どんなときも私の「杖」はフォーク・ミュージックです。

それでは、これから伝統的なの曲を歌います。
まず「太陽に祈る」という曲を。 そのあとに牛や羊を呼ぶクゥーラをやってみます。

★独唱:太陽に祈る~クゥーラ

裏話よりミート・ザ・バンド

2007-12-18 22:49:28 | フリーフォート
フリーフォートの舞台裏の素顔や裏話が知りたいと何人かのファンの方に言われ、書いてみようと思ったけれど、うまく書けず今日まできてしまいました。

考えてみると、今回、フリーフォートが日本にいた一週間という時間のうちの4日も一緒にいたのにもかかわらず、メンバーとゆっくり話ができた時間はごくわずか。

食事のときもゆっくり食べてもらいたいし、リハーサルやコンサート前の時間も心は既に音楽に向かっている気配。
訊きたいこともたくさんあったけれど、邪魔してしまいそうで訊けないよね。
質問はスウェーデンに彼らを追っかけていったときのお楽しみに心にしまっておきました。

ちょっとだけ、フリーフォートの裏話。
アレがジンジャー・エール(Ale)の瓶を見つけて、「あ!僕だ~」と何度もはしゃいだことや卵が苦手で朝食の玉子焼きを食べてもらってたこと、ペールが「いつも、僕たちの面倒をよく見てくれてありがとう」といつも、ご隠居さんみたいな口調で言ってたことや、レーナが私をすごく年下だと思っていて、ステージタオルや水を渡すくらいで「いい子ね」って感じで頭をなでてた、なんて書いても、やっぱり、しょうがないですよね、、、

裏話はうまくできませんが、東京公演のミート・ザ・バンドに来られなかった方たちのためにも、そのときの様子をお伝えしたいと思います。

要点をかいつまんでご紹介しようとも思いましたが、できるだけ、そのまま、少しずつ、文字を起こして、紹介することにします。ライヴ演奏を交えての約1時間の記録ですから、ちょっと長くなるかもしれません。年を越してしまうかもしれませんが、どうぞお付き合いください。

当日はayakoさんが司会と通訳をしてくださったのですが、ここではもう一度、私が翻訳に挑戦することにします。

レーナ、ダーラナ文化賞受賞

2007-12-09 12:30:10 | フリーフォート
フリーフォートのLena Willemarkが2008年のダーラナの文化賞を受賞しました。
ダーラナはスウェーデンのストックフォルムから電車で4時間くらい北上したところにある地方の名前でスウェーデンの伝統音楽の宝庫。スウェーデン人の心の故郷なんだそうです。

受賞のニュースが入ったのはツアー初日の松阪公演の直後だったと思います。

その時に国際電話で行われたインタビューがスウェーデンのサイトにアップされています。

記事の下のスピーカーをクリックすると聴けますが、すべてスウェーデン語です。でも、嬉しそうなレーナの笑い声が聞けます。


この賞は毎年、ダーラナの文化に功績のあったアーティスト(音楽家だけではないそう)を称えるもので、去年は世界的に活動しているオペラ歌手が受賞したそうです。

今回の受賞のについて、フリーフォートのオフィシャルサイトの説明を引用します。


The motivation reads: Lena Willemark has with her extraordinary voice and sensitivity for the traditions of her native place Älvdalen as well as with her contemporary arrangements of folk music, captured entire Sweden.

Älvdalenはレーナの出身地で去年のグラミーを受賞した、ソロ・アルバム『エルヴダーレンズ・エレクトリスカ』のレコーディングが行われたところでもあります。

スウェーデン・グラミー 2008、ノミネート

2007-12-06 21:02:31 | フリーフォート
News!

フリーフォートアレ・メッレル・バンドの作品がフォーク部門でグラミー賞にノミネートされました。

応援しているアーティストのノミネートは嬉しいです。
今回の来日公演を聴いてしまうと当たり前とも思ってしまいますが、スウェディッシュ・トラッドのアーティストたちの実力はとっても高いので、候補に挙がることはとっても大変なんだそう。

フリーフォートとアレのバンドのダブル受賞なんてないのかな。


以下、候補に挙がっているミュージシャンとその作品です。

■ÅRETS FOLKMUSIK/VISA

ABALONE DOTS – FROM A SAFE DISTANCE
ALE MÖLLER BAND – DJEF DJEL
BLANDADE ARTISTER – POEM, BALLADER OCH LITE BLUES ‐ ÅTERBESÖKET
BO SUNDSTRÖM & FRIDA ÖHRN – DEN LYCKLIGES VÄG
CAJSASTINA ÅKERSTRÖM – VISOR FRÅN FÖRR OCH NU
FRIFOT – FLYT
LARS DEMIAN ‐ VÄLKOMMEN HIT
NICOLAI DUNGER – RÖSTEN OCH HERREN
SOFIA KARLSSON – VISOR FRÅN VINDEN
SVEN‐BERTIL TAUBE – ALDERVILLE ROAD – ORD & TONER AV EVERT TAUBE

ちなみにレーナもアレもこれまでに4度ずつグラミー賞を受賞しています。

受賞式は1月8日。

スウェーデングラミーのページはこちら http://www.grammis.se(スウェーデン語のみ)

なまけもののパン屋さんへ

2007-12-03 21:43:17 | フリーフォート
天然酵母を使い丁寧なパン作りをしている「なまけもののパン屋さん」に行ってきました。

店主のならさんとお目にかかるのは初めて。
フリーフォートのためにならさんの作ったパンを宅急便で送ってくださり、メンバーに紹介したいので当日ぜひ、声をかけてとお願いしておいたけれど、会えなかった方。フリーフォートに当日も翌日も「彼にあったらおいしかったと伝えてほしい」と言われてた。

なまけもののパン屋さんとフリーフォートの話はこちら


西那須野駅からなまけもののパン屋さんまではタクシーに乗ってしまえば15分くらいで着く距離らしい。

天気がいいし、知らないところをてくてく歩くのも悪くないし、道づれもいるしと一つ手前の野崎駅から歩くことにした。まず、目指すは胡桃亭。会津の蕎麦で10割の蕎麦を打つお店だという。10割蕎麦のせいろもおいしかったけど、ここの蕎麦掻は絶品。今まで食べた蕎麦掻の中のベスト。

とろとろの蕎麦湯を一滴も残さず飲み干し、更にてくてくと1時間半。
目印の介護施設の角を曲がり、坂を登りきる。こんもりと木が茂っているところの手前になまけもののパン屋さんはありました。お店の10mくらい手前からパンの香りがするので、くんくんしながら歩けば迷うことはない。

しばし、お店の周りの雰囲気を味わい、庭で遊んでいる二匹の犬を遠目に見ながら、ゆっくりと店内へ入った。

アイリッシュのCDがかかっている。
お店のご主人@ならさんはお客さんにパンの説明をしたり、焼けたばかりのパンを奥の部屋から出しているところだった。

予想していた通りの印象の方。
パンの印象とまるで同じ。
暖かくて素朴ですがすがしい。

お客様の波が途切れたところで挨拶。
気を使って、アイリッシュのCDを止め、frifotをかけてくれる。

フリーフォートから言付かっていたパンのお礼を伝え、あの日のコンサートのことを話した。ファン同士の話は楽しいし、何より、あの日の感想をきかせてもらうと、それがエネルギーになる。

「ミート・ザ・バンドが充実していて、そこで演奏された曲がまるでコンサートのときみたいだった。あれだけ聴いて帰っても悔いがなかったくらい」とか「あんなに充実したコンサートは初めて。帰ってくる途中も心がぽかぽか暖かかった」と言ってくれる。

持っていった東京公演の音源を一緒に聴く。
目をつぶって聴くと、コンサートの感動がまた蘇ってくる。
3人で聴いていると、一瞬、あの日にトリップしたような錯覚を感じてしまう。


ゆっくり話をしていたかったけれど、お客さんがたくさん来そうだったので、frifotに送るならさんの写真をyo-riさんに撮ってもらい、パンを買い、お店をあとに。

frifotが結び付けてくれた不思議な縁に感謝。
こんなに遠くから聴きにきてくれて、本当にありがとう。

なまけもののパン屋さんの日記

フリーフォート@松阪その一

2007-11-30 23:14:47 | フリーフォート
フリーフォートの記憶がまだ残っているうちにツアーで感じたことなどを書き留めておこうと思います。

コンサートのレビューはノルディック・ノーツの浜島さんにお任せして、私は主にバックステージのことなどを中心に。

  *     *     *     *     *     *


ストックフォルムで聴いたフリーフォートから、一年半。
ツアー初日の松阪へフリーフォート・ツアーカメラマンのyo-riさんと松阪へ向かった。

松阪に到着し、宿に荷物を少し置き、急いで遅い昼食を済ませ、ライヴ会場「サライ」への道を急いだ。後方からけたたましいクランクションの音。振り返ると黒いシャツを着た男性が手を振っている。ペールだ!

サライまでの200メートルの道をyo-riさん、カメラ道具一式でぱんぱんのスーツケースをごろごろ引っ張り走る。

一足遅く、メンバーが先に到着。
レーナに「来るのを待ってたわよ~」といわれてしまう。
先に行って、同じ台詞をいおうと思ってたから、ちょっと無念。
3人とハグ。これでようやく会えたことを実感。
フリーフォートが日本にまた来てくれること自体、「夢みたい」で、松阪に向かっている車中でも、「ホントに来るんだよね」とyo-riさんと話していたくらい。

アレはエヴァから来るって聞いて「楽しみに待ってたんだよ」と言ってくれる。
ペールは近くでニコニコ。

メンバーの荷物を運ぶのを手伝い、階段をのぼって、サライへ。
入るなり、メンバーはステージ前方に進み、楽器のセッテイングを始める。
そして、サウンドチェック開始。

この日の音響は美輪さん。
初来日のときからフリーフォートのPAを担当してくださっている方でメンバーからの信頼も厚い。

一人ずつ、フィドル、マンドゥーラ、ヴィオラ、笛多種、ヴォーカルとひとつひとつの音を決めていく。モニターのチェック。

そして、アンサンブルの状態での確認。高音、中音域、低音とすべての音域の状態やバランスを丁寧に見ていく。リバーブの調整などなど。

彼らが曲の内容について、リハーサルを行うことはあまりない。
その日の予定曲を演奏しながらも、もっぱら、サウンドチェック。ライヴ空間での響きを聴き、音の感触をつかんでいく。美輪さんにメンバーからの指示がびゅんびゅん飛ぶ。

スウェーデンのウプサラで行われたフォークミュージックガラ・コンサートでヴェーセンやダーヴィッシュのリハーサルの場に居合わせたことがあり、その丁寧なサウンドチェックに驚いたが、フリーフォートほどにそれを厳密に行うバンドを私は知らない。

本番にベストな状態で演奏ができるようにとリハーサルに神経と時間をかける。
初めての会場ならなお更だ。
本番で起こりそうな状況を作り出し、PAとのコンビネーションの調整を行っていく。

リハで疲れてしまわないかなぁと心配になるくらいの集中力。
密度の濃いリハーサルが終わり、ふと時計を見ると4時半近く。
あっという間に2時間近い時間が過ぎていったのでした。  (続く)

yo-riさん撮影@松阪ライヴ

フリーフォート東京公演@レビュー

2007-11-26 21:00:29 | フリーフォート
フリーフォート@東京コンサートから2週間が経過してしまいました。

当日、私はステージのそでとホール後方、受付あたりを巡回していて、じっくりと音楽を味わうことはできませんでしたが、客席と舞台が一体化して、醸し出される暖かく力強いエネルギーはしっかり受け止めることができました。


東京公演を聴きに来てくださっていたアーティストの方々が素敵なレビューを書いてくださっています。

北海道在住のカンテレ奏者@あらひろこさん

Kenso@清水義央さん

どうもありがとうございました。

フリーフォート東京公演@セットリスト

2007-11-23 18:35:54 | フリーフォート
Frifot Japan Tour東京公演@セットリスト

■1st セット

1. 野鳥/ヘリエダーリンガル
2. 灰色のコート~長靴
3. ガンメルスパーケン
4. ペールのフィドル・ソロ:テップ・ヨンのポルスカ~レーナのヴォーカル・ソロ:もし私がいけたなら~アレのセリフロイト・ソロ:柳笛のハッリング
5. ドイツの...
6. 夏のワルツ(日本語ヴァージョン)
7. 使い捨てポルスカ


■2nd セット

8. 秋か春
9. フーベリスグッベン
10. 牛の角笛ポルスカ~主を求めて
11. エヴェルト・オースが弾いていたゴングロート
12. 私の太陽~ウッラス・ペールが弾いていたポルスカ
13. アレ&ペールのデュオ(フーク・ウーロフのポルスカ)
14. セリフロイト・ソロ~ボーフス地方のハッリング
15. ミッケル・ペール/クース・エリク


■アンコール

16. 夜の賛美歌~エンホルニンゲン~竹田の子守唄
17. スヴェディンのポルスカ
18. ユルティゲンスポルスカ


東京公演以外のセットリストもノルディック・ノーツのサイトにアップされる予定です。

フリーフォート東京公演@1ショット

2007-11-20 22:16:48 | フリーフォート
フリーフォートの日本ツアーに同行し、コンサートの記録写真の撮影を行ったyo-riさんから東京公演の一こまが届きました。

東京公演で最初からノリノリだったアレの様子がよくわかる写真です。
レーナとペールはもくもくと。


yo-riさん、松阪、滋賀、東京と3公演の撮影を行いました。
frifotの撮影ではついシャッターを押す回数が多くなるyo-riさんも、北とぴあのコンサートでは2ndセットはほとんどカメラを置いて、聴きこんでしまったそう。

yo-riさんが撮った写真は音楽を聴く仲間の会のサイトに提供していただくことになっています。どうぞ、お楽しみに。

なまけもののパン屋@栃木

2007-11-16 22:01:23 | フリーフォート
なまけもののパン屋さん
私がこのパン屋さんのことを知ったのはフリーフォート東京公演の一週間くらい前。

フリーフォートのチケットを予約してくださったお客様に「どこでコンサート情報を入手されましたか」と伺ったら「よく行くパン屋さんでかかっていた。それと、店主のブログで読んで興味をもった」とおっしゃる。

フリーフォートが店内で流れているパン屋さんがあるのなら、私も行ってみたいと思い、早速ネット検索。出てきたのは天然酵母のパン屋さんのお店で、場所は都内ではなく、栃木県大田原市というところ。

買いに行くのはちょっと遠いなと思ったら、通信販売もされている。
即時、注文した。

店主のならさんから早速返事があり、フリーフォートのためにパンを焼いてくださるという。午後に出す軽食をどうしようかと迷っていたけど、これで決まり。

当日、昼ごはんを食べないでホールに到着したフリーフォートは
いつものように楽屋にも寄らず、まっすぐホールへ入り、リハーサルを開始した。

2時間弱のリハを済ませ、楽屋に入り、ほっと一息ついたときに、いただいたパンを出した。

一口で、みな顔がほころぶ。
こんなパンに飢えていたのよとレーナ。
レーナやアレはパンに何もつけずにぱくぱく食べている。
ペールは蜂蜜をつけて食べてた。

スウェーデンを離れてから、日本で食べるのは真っ白なふわふわパンばかりだったから、なまけもののパンのどっしりしたライ麦のパンはスウェーデンを思い出させたようだった。

コンサートが終わったらパン屋さんを紹介してね!と言われたけれど、ならさんをたくさんの人の波の中からさがすのは至難の業。サイトに載っている写真を思い出して探したけれど、わからなかった、、、

まだ秋のうちにパン屋さんへの旅をしようと思う。
あったかいパンをどうもありがとうございました。

なまけもののパン屋@栃木県太田原