音楽を聴く仲間の会

スウェディッシュ・トラッドや世界の民族音楽の制作を行う「音楽を聴く仲間の会」のブログ。自然農や料理の話題も。

フリーフォート@松阪その一

2007-11-30 23:14:47 | フリーフォート
フリーフォートの記憶がまだ残っているうちにツアーで感じたことなどを書き留めておこうと思います。

コンサートのレビューはノルディック・ノーツの浜島さんにお任せして、私は主にバックステージのことなどを中心に。

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ストックフォルムで聴いたフリーフォートから、一年半。
ツアー初日の松阪へフリーフォート・ツアーカメラマンのyo-riさんと松阪へ向かった。

松阪に到着し、宿に荷物を少し置き、急いで遅い昼食を済ませ、ライヴ会場「サライ」への道を急いだ。後方からけたたましいクランクションの音。振り返ると黒いシャツを着た男性が手を振っている。ペールだ!

サライまでの200メートルの道をyo-riさん、カメラ道具一式でぱんぱんのスーツケースをごろごろ引っ張り走る。

一足遅く、メンバーが先に到着。
レーナに「来るのを待ってたわよ~」といわれてしまう。
先に行って、同じ台詞をいおうと思ってたから、ちょっと無念。
3人とハグ。これでようやく会えたことを実感。
フリーフォートが日本にまた来てくれること自体、「夢みたい」で、松阪に向かっている車中でも、「ホントに来るんだよね」とyo-riさんと話していたくらい。

アレはエヴァから来るって聞いて「楽しみに待ってたんだよ」と言ってくれる。
ペールは近くでニコニコ。

メンバーの荷物を運ぶのを手伝い、階段をのぼって、サライへ。
入るなり、メンバーはステージ前方に進み、楽器のセッテイングを始める。
そして、サウンドチェック開始。

この日の音響は美輪さん。
初来日のときからフリーフォートのPAを担当してくださっている方でメンバーからの信頼も厚い。

一人ずつ、フィドル、マンドゥーラ、ヴィオラ、笛多種、ヴォーカルとひとつひとつの音を決めていく。モニターのチェック。

そして、アンサンブルの状態での確認。高音、中音域、低音とすべての音域の状態やバランスを丁寧に見ていく。リバーブの調整などなど。

彼らが曲の内容について、リハーサルを行うことはあまりない。
その日の予定曲を演奏しながらも、もっぱら、サウンドチェック。ライヴ空間での響きを聴き、音の感触をつかんでいく。美輪さんにメンバーからの指示がびゅんびゅん飛ぶ。

スウェーデンのウプサラで行われたフォークミュージックガラ・コンサートでヴェーセンやダーヴィッシュのリハーサルの場に居合わせたことがあり、その丁寧なサウンドチェックに驚いたが、フリーフォートほどにそれを厳密に行うバンドを私は知らない。

本番にベストな状態で演奏ができるようにとリハーサルに神経と時間をかける。
初めての会場ならなお更だ。
本番で起こりそうな状況を作り出し、PAとのコンビネーションの調整を行っていく。

リハで疲れてしまわないかなぁと心配になるくらいの集中力。
密度の濃いリハーサルが終わり、ふと時計を見ると4時半近く。
あっという間に2時間近い時間が過ぎていったのでした。  (続く)

yo-riさん撮影@松阪ライヴ


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