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YO-RI
12月6日、ノルウェーの民俗音楽グループ
イェートール(Gjetord)のコンサートに行ってきました。
明日館のラウンジにノルウェーのクリスマス・ツリーや小人ニッセが飾られ、暖かくほのぼのとした雰囲気の中でノルウェーのトラッドに浸ってきました。
Gjetordのメンバーは
エレン・マリエ・タンゲン Ellen Marie Tangen: 歌 sang,
マグンヒル・ベルゲ Magnhild Berge: 歌 sang
ハリエット・ヘレネ・フェルドハイム Harriet Helene Fjeldheim: 歌 sang
セーラ・ナイジェル Sarah Nagell: 歌 sang, フェーレ fele, ハーディングフェーレ hardingfele
樫原聡子 Satoko Katagihara: フェーレ fele, ハーディングフェーレ hardingfele、歌 sang
このグループは民俗音楽の宝庫とよばれるノルウェー南東部のテレマルク地方出身の女性のグループでメンバー全員がテレマルク大学の音楽科で民俗音楽を学んだ級友同士なのだそうです。
リーダーのEllen Marie Tangenさんは、自分の山羊牧場を持っていらっしゃる方ということもあるためか、Gjetordも山の牧場の生活の中の音楽を得意とします。
コンサートはLokk(ロック)でスタート。
ロックは牛飼いや羊飼いの呼び声でスウェーデンのクゥーラと似ていますが、声の質はクゥーラよりも柔らくメロディアスな印象。
3人の歌い手が三方からLokkを歌いながらゆっくりと入場し、会場は一瞬のうちにノルウェーの田舎の一室に空間移動。3つのLokkからハーディングフェーレによる「スプリンガル」という踊りの曲へなだれ込みました。
口琴も使った牧場の音楽、ノルウェーの踊りの曲、ポルス(ポルスカ)やクリスマスの曲、3声の曲、5声の曲、ヴォーカルとハーディングフェーレ、ソロと変化に富んだプログラムでノルウェーの民俗音楽を紹介してくれました。
今回の来日コンサートは、
エドヴァルド・グリーグ没後100年(2007年)のプレ・イヤーイベントでもあるため、グリーグにインスピレーションを与え作曲されたピアノ曲とその元曲の聴き比べをするという時間もありました。
明日館のラウンジは60人も入るといっぱいになってしまう会場ですが、この日はほぼ満員。まったくマイクを使わない生の音を聴くことができたので、ハーディングフェーレの共鳴音も口琴もヴォーカルの細かいニュアンスもしっかりと味わうことができました。コンサートを制作してくださった主催の方に感謝!
写真:休憩時間に振舞われたノルウェーのクリスマス菓子。渋谷のClaraという洋菓子やさんにレシピをお渡しして、この日のために特別に焼いていただいたんだそう。どれも、おいしかったです。