ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

第十七回南座歌舞伎鑑賞教室

2009年04月25日 | 観た
一昨年初めて行った京都の南座。
今回で2回目でした。そして今回も初めて行った時と同じように「歌舞伎鑑賞教室」を観に行く事になりました。



今回の内容は第1部が噺家の桂九雀さんの司会で「南座と歌舞伎」と言う解説のコーナー。第2部が上村吉弥丈が白拍子花子を演じる「京鹿子娘道成寺」の公演でした。

毎年、1部の幕が開く一番最初は、司会の桂九雀さんが歌舞伎の演目の1シーンを演じられるんですが、今年は「梶原平三誉石切」の石切りのシーンでした。
なかなか様になってて、本当に歌舞伎がお好きなんだろうなぁと伝わって来ました。

その後、南座がどういった劇場であるだとか、歌舞伎の舞台の名称の説明。
今年は特に幕の説明を詳しくされていましたね。
歌舞伎の代名詞とも言える「定式幕」とか、昼を意味する「浅葱幕」、反対に夜を表す「黒幕」や、同じ黒い幕でも人が死んだ時なんかにそれを隠す為にある「消し幕」、花道の出入口にある「揚幕」など、歌舞伎では色んな幕があるのですね。

それから南座に11個あると言う「せり」の説明と、鳴り物に合わせたせりの上げ下げがありました。
意味なくスモークとか焚かれて、照明もピカピカして、ただ単にせりが上がったり下がったりするだけなのにやたらカッコ良さげです。

後、毎年のお楽しみで1名様に限り、歌舞伎の衣装を着せてもらえるコーナーがあるのですが、九雀さんが必ず「但し、妙齢の美女に限ります」って仰るので皆さん躊躇されるんですよね。
ただ私が観た回の時は、目に前に座っていた若い女の子が「はいっ!」と元気に手を上げたのですんなり決まりました。
京都には住んでいるそうですが、出身は福岡なのだとか。大学で京都へ来たそうですよ。
滝夜叉姫の衣装を着せてもらって九雀さんと記念撮影も。
休憩に入ってその子が席に戻って来た時に「私も今日、福岡から来たんですよ」と言うとすごくビックリされました。
なんだか芸術系の学校に行っているらしく、この歌舞伎鑑賞教室も授業の一環で来たのだとか。学校から補助も出るんですって!いいなー。
記念撮影の写真を見せてもらって色々とお話ししました。

休憩の合間に2階へ上ってみました。

舞台と天井の間に屋根が見えますが「破風」と呼ばれるものだそうです。
昔、歌舞伎がまだ屋外でやられていた時の名残だそうです。

代々の南座の建物の写真もありました。

歴史を感じますね。

さて、お待ちかねの第2部です。
「京鹿子娘道成寺」は白拍子花子が鐘供養を拝みたいとやってくるお話です。
実はこの白拍子花子、かつて安珍という僧に恋した清姫の化身なのです。
鐘に恨みを持つ花子は舞を披露しながらも、チラチラと鐘に執念の眼差しを送ります。
ただ、そんな話は置いといて、衣装の引き抜きなど目にも鮮やかな早替えが本当に美しく見どころです。
吉弥丈の美しい女形姿、堪能しました。
これで2000円とは本当にお得です。
自由席なのですが、早めに行ったので3列目という良席にも座れました。
通の方は桟敷席に殺到してましたけどね。
もしまた次に行く機会があったら、私も桟敷に座ってみようかなー。
               
古都京都に相応しいその風格ある佇まい。

早起きして行って来た甲斐がありました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ただいまです | トップ | 京都巡り »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観た」カテゴリの最新記事