ぴよこ日和

いらっしゃいませ。
きたむーです。
お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

新春浅草歌舞伎 夜の部

2009年01月17日 | 観た
続きまして夜の部。
夜の部の日替わりご挨拶は尾上松也くん。お化粧はなしで、紋付姿でご登場でした。
かなりフランクな感じのご挨拶で、客席にまで下りてきて前列のお客様に「どなたのファンですか?」などと質問。
「松也くんです」って言われてかなり動揺してましたよ。
けど、ご本人から「誰のファン?」って聞かれたらその人の名前を言うようねぇ?もし違う人のファンでもさ。それが心遣いってもんでしょ。
その松也くんは今回が浅草歌舞伎初出演。しかも演目全てにご出演と大奮闘でした。

 一本刀土俵入

師匠から破門されて一文無しになった取的(お相撲さん)の茂兵衛が、お蔦という酌婦にお金や簪をもらい、十年後、渡世人となって恩返しにやってくるというお話です。
取的役は勘太郎くん、お蔦役が亀治郎くんと、こちらも見ごたえありありでした。

田舎者の取的の時は訛り丸出しでどんくさいのですが、渡世人となった茂兵衛のかっこいいこと!目がハートです。
でもどんなに渡世人になったとしても、心は十年前のどんくさかった取的のまま。あの時受けた恩を忘れず、お金を返しにお蔦を探しに来るなんて本当に真っ直ぐな人間なんでしょうね。
施しをしてやったお蔦の方は茂兵衛のことをすっかり忘れているのに、茂兵衛はこの十年、ずっと忘れなかったんだろうと思うと泣けて泣けてしかたありませんでした。
それにしても勘太郎くん、本当に勘三郎さんそっくりです。
ハッとした瞬間が何度もありました。
こうやって中村屋の芸が代々続いていくという、その瞬間を目の当たりにしてるんだと思うとわくわくします。
これこそが歌舞伎の醍醐味ですね。

 京鹿子娘道成寺

まあ、美しい七之助くん!
所化で出ている亀治郎くんはついこの前「亀治郎の会」で道成寺を踊ったそうで、七之助くんのおじいさま、芝翫さん直伝の道成寺を脇からガン見してました。
もうこれは衣装の引き抜きや美しさがただただ楽しく目の保養です。
出てくるのはため息ばかり。
あの細ーい七之助くんが、汗ビッショリで踊る姿に感動しました。

と言う訳で1日たっぷり歌舞伎を堪能。
お正月の華やかな浅草を楽しんだ日となりました。
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新春浅草歌舞伎 昼の部

2009年01月17日 | 観た
1月8日には浅草で「新春浅草歌舞伎」を観て来ました。
こちらも今回が初めて。
それでなくてもお正月の浅草って華やかで賑やかでお祭りって雰囲気なのに、そこにこの豪華な若手の面々。
いやー、嬉しいお正月でした。

まずは昼の部。
お芝居の前には、新春のおまけとして出演俳優による日替わりご挨拶がありました。
この日の昼の部は亀治郎くんでした。
すぐに出番のある亀治郎くんはお化粧して裃姿。
「今年は獅童くんには演舞場で裏切られ、愛之助さんは大阪へ帰って行ってしまいました」と会場を沸かせていました。

 一條大蔵譚 ~曲舞・奥殿~

大好きな演目です。
しかも、今回は曲舞という普段はなかなか観られない演目を観ることが出来ました。この曲舞は大蔵卿を演じた亀治郎くんの伯父である猿之助丈のゆかりの演目なんだそうです。

大蔵卿は普段は阿呆のふりをして周りの目をごまかしていますが、実は聡明な人物。自分も源氏の血を引くことから、平家の世の中にあっても本心を隠して源氏再興をを密かに願っているのです。

見所はやっぱり阿呆のふりをしている大蔵卿の姿でしょうか?
亀治郎君の阿呆姿、愛嬌があって可愛いんです。それがぱっと変わるところでは、亀ちゃんが2割増で男前に見えたよ!
亀治郎くんがこんなにヤル男だったとは・・・。
お正月1発目からいいもの見せてもらいました。

 新古演劇十種の内 土蜘

松羽目物です。
最初が胡蝶の舞踊だったのでやや眠気が・・・。やっぱり舞踊は苦手です。
後半は源頼光の命を狙う土蜘と、それを退治する四天王たちの戦いが見所ですね。
土蜘が放つ千筋の蜘蛛の糸が見事に決まっていました。

土蜘に扮していたのは勘太郎くんだったのですが、お化粧もあるんでしょうがものすごく頬がこけたように見えました。
それがまた変化の迫力を増していて、すごく良かったです。
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