漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

視聴率のとれる報道番組

2018年06月22日 | 政治・経済・こぼれ話
先日、
東京では放送されてないと云う、

読売テレビの、
「そこまで言って委員会」と云う番組で、

かってニュースステーションで、
久米宏さんとコンビを組んでいた渡辺真理さんが言ってました。

「昔は、ニュース番組を作る方も、
 視聴率なんて考えてなかったし、取れるなんて思ってなかった。
 
 それが久米さんの番組が始まって、
 ニュース番組でも視聴率が取れるようになったんです。

 あの番組は、
 専門的な言葉をやめ、誰にでも分かるようにしたし、
 ニュースの背景なども映像で分かるように工夫してたんですよ」。

聞いてた私が思ったのは、
あの番組で、どこのテレビ局も、

やりようによっては、
「報道だって商売になる」と気付いた、と云うことなんでしょうね。

以来、報道はニュースを伝えるだけでなく、
美人アナを揃えたり、個性的なコメンテーターを揃えるようになった。

つまり、ケーキ本体の味だけでなく、

真っ赤なイチゴやチョコレートで飾る
デコレーションの見栄えでも勝負するようになった。

さきごろ、ニュース解説のオジサン、
池上彰さんが、ウェブの文春コラムで、

一般人からの質問

「最近はテレビの報道番組に、
 ジャニーズ系のアイドルをはじめ、多くの芸能人が出ている。

 芸能人が報道に大きく関わっている現状について、どう思うか」

に、答えてこんなことを言ってます。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~

「ニュースを伝えたり、解説したり、
 コメントしたりする役割を芸能人が務めることには違和感を禁じ得ない」

「人気タレントが画面に出ていれば視聴率が稼げるだろうという、さもしい発想が透けて見える」

「聞き手に芸能人がいる演出はありだとは思いますが、
 芸能人がニュースを伝えるのは国際的に見て日本ならではの奇観」

「ニュースを伝えるのは現場取材を積み重ねたジャーナリスト。
 関心のなかった芸能人にカンペを読み上げさせるのは不思議な光景」


「日本のテレビ界はプロの仕事はプロにまかせるというルールが確立していない。
 ニュースはニュースのプロが伝えるべきだと思う」

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

今じゃ、関西の報道番組では

ジャニーズどころか、
吉本のお笑いさんまでが、コメンテーターとして出てます。

コレ、タレントの不倫や三面記事なら、
たとえ、的外れのコメントでも笑って聞き流せますが、

本来、お笑いのプロであって、
報道にはシロウトであるお笑いさんに、

政治や外交問題へのコメントまで求めるのは、
行き過ぎかなぁ、と、私も思います。

なによりも、
専門外のことを聞かれるタレントさんたちが気の毒に見える。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。