むかし、まだホカホカ弁当の店が珍しかったころ、
店頭の人だかりのなかに、
主婦らしき人が多いので、
「あれはなに?」我が同居人ドノに訊いたら、
「アレ、ご飯を買うみたいよ」と教えてくれ、
「エ、白いご飯だけを買うの」と、大いに驚いたことがある。
昼食の一人分を炊くのは面倒、と云うことだったらしい。
そのうちに、
缶ジュースと並んで缶入りのお茶が売られるようになり、
更にペットボトルのお茶が登場して、
その容器がだんだん大型化、一ℓから二ℓとなってスーパーに並ぶようになった。
このあたりで、私もサスガに気が付いた。
あれは外仕事の人が買うのではなく、
家庭の主婦が、家族に飲ますために買うのだ、と。
お茶なんて、
湯を沸かして茶の葉を入れるだけじゃないかと、
時代遅れの認識しかなかった私は、
スーパーまで行って、重いペットボトルを持ち帰る方が、
余程に面倒に思えていたのである。
しかし、そのころから、
家族みんなで団らん、という風景が消えつつあったのだ。
残業や飲み会などあり、そとで食事を済まして帰るダンナ、
子供たちも塾や部活で時間が不規則、
かくて、いつ帰って来ても飲めるよう、
冷蔵庫にはお茶のペットボトルが常設、となったのだが、
あれは確かに、
長時間置いても色が変わらず便利だが、なんか、あやしい。
普通に家庭で入れると、
お茶は時間がたてば変色すると云うのが常識なのだ。
で、私は昔、理系の大学を出た若い人に聞いたことがある。
「ペットボトルのお茶って色が変わらないけど平気なの?」と。
その娘さんは、屈託のない顔で、
「あれはレモンを入れてあるからですよ」と明るく答えてくれた。
その時の私は、
あいまいに笑ってすませ、特に調べることもなかった。
なにせ私は、ボトルのお茶など滅多に飲まないのだから。
処が、最近になって、
ボトルのお茶の成分の処に、
「ビタミンC」とあるのは酸化防止剤のことだと知った。
学名だと「アスコルビン酸」と云うのだそうだ。
そこで、思い出したのが、
はるかむかし、「レモンですよ」と笑った娘さんの明るい顔。
フ~ム、確かに「ビタミンC」と書いてあれば、
当時の常識として、「レモン」と連想するのはムリもないが、
「アスコルビン酸」と書いてあれば、
また反応は違ったんだろうな、とチョット思った。
店頭の人だかりのなかに、
主婦らしき人が多いので、
「あれはなに?」我が同居人ドノに訊いたら、
「アレ、ご飯を買うみたいよ」と教えてくれ、
「エ、白いご飯だけを買うの」と、大いに驚いたことがある。
昼食の一人分を炊くのは面倒、と云うことだったらしい。
そのうちに、
缶ジュースと並んで缶入りのお茶が売られるようになり、
更にペットボトルのお茶が登場して、
その容器がだんだん大型化、一ℓから二ℓとなってスーパーに並ぶようになった。
このあたりで、私もサスガに気が付いた。
あれは外仕事の人が買うのではなく、
家庭の主婦が、家族に飲ますために買うのだ、と。
お茶なんて、
湯を沸かして茶の葉を入れるだけじゃないかと、
時代遅れの認識しかなかった私は、
スーパーまで行って、重いペットボトルを持ち帰る方が、
余程に面倒に思えていたのである。
しかし、そのころから、
家族みんなで団らん、という風景が消えつつあったのだ。
残業や飲み会などあり、そとで食事を済まして帰るダンナ、
子供たちも塾や部活で時間が不規則、
かくて、いつ帰って来ても飲めるよう、
冷蔵庫にはお茶のペットボトルが常設、となったのだが、
あれは確かに、
長時間置いても色が変わらず便利だが、なんか、あやしい。
普通に家庭で入れると、
お茶は時間がたてば変色すると云うのが常識なのだ。
で、私は昔、理系の大学を出た若い人に聞いたことがある。
「ペットボトルのお茶って色が変わらないけど平気なの?」と。
その娘さんは、屈託のない顔で、
「あれはレモンを入れてあるからですよ」と明るく答えてくれた。
その時の私は、
あいまいに笑ってすませ、特に調べることもなかった。
なにせ私は、ボトルのお茶など滅多に飲まないのだから。
処が、最近になって、
ボトルのお茶の成分の処に、
「ビタミンC」とあるのは酸化防止剤のことだと知った。
学名だと「アスコルビン酸」と云うのだそうだ。
そこで、思い出したのが、
はるかむかし、「レモンですよ」と笑った娘さんの明るい顔。
フ~ム、確かに「ビタミンC」と書いてあれば、
当時の常識として、「レモン」と連想するのはムリもないが、
「アスコルビン酸」と書いてあれば、
また反応は違ったんだろうな、とチョット思った。