漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

デカいと雄大と

2014年07月08日 | せけんばなし

朝、散歩道の途中にある、
住宅の勝手口で、

頭に「ヤ」の付く乳酸菌飲料を配達するオバサンが、

クーラーボックスを積んだ配達用の単車を、
堂々と道の真ん中に停めて、

「デカくなったな」と大声、

中からオジイサンが、
「そうやろ、まだ三ツキやねん」とうれしそうな返事をしてる。

オバサンが手にしてるのは写真らしいから、
どうやら、この家のオジイサンの孫自慢に付きあってるらしい。

しかしナンです、
乳児をを誉めるのに「デカい」と言うのかい、

いまごろは。

そんなことに感心しながら歩いていると、
おっと危ない、

私の前へ軽のワゴンが割り込んできて急停止。

おいおい、それでは右側駐車、
「法令違反ですぞッ」、っと、ムカッとしたら、

バタンとドアが開いて、
なにやら荷物を抱えたオバサンが飛び出し、

アッと云う間に、マンションの外階段を駆け上がって行った。

その雄大なヒップを眺めながら、
口アングリ、

腹癒せ代わりにワゴンを睨みつけたら、
クルマの腹には、頭に「ワ」の付く居酒屋チェーンの名前、

ははぁ、あそこは老人向け弁当の宅配もしていたな、
それでは法令違反もムリはない。

なにしろ、
あそこの親会社は名うてのブラック企業だもんね。

しかしナンです、

今の日本は元気なオバサンと、
小金を持った死なない年寄りとで、

生きながらえてるのだと、
沁み沁み実感しながら家路につきました、とさ。









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