漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「独裁者・ヒトラー・ムッソリーニ・スターリンの狂気」

2018年06月19日 | 政治・経済・こぼれ話
先日の「映像の世紀」と云う番組で、
「独裁者・ヒトラー・ムッソリーニ・スターリンの狂気」と云うのをやってました。

彼らは「ファシスト」と呼ばれ、
今も非難されることが多いのですが、

その思想、
「ファシズム」とは、

「ひとりの指導者の下に結束すること」と番組では説明してました。

つまり、戦前、
始まってまだ日の浅い民主主義ゆえ、

議会では、
重要な案件ほど意見が割れて まとまらず、

いたずらに議論が長引くばかりで、
なかなか有効な政策が打ち出せない。

そう云うことに慣れてない国民は、

そんな議会に嫌気もし、
決断できない政府に失望もした大衆が、

ひとりの「傑出した指導者」を求め、
「その指導者の下に結束しよう」と考えるようになる、

それがファシズムのゆりかごで、
その強力な指導者が「ファシスト」と云う分けです。

日本でも似たような状況でしたよね。

しかも当時は世界的な不況で、
失業者が町にあふれ、将来に希望の持てない時代だった。

そこに現れたのが、
力強い演説と鍛えられた肉体を持つムッソリーニで、

たちまち国民の 熱狂的な支持を得る。

つまり、ファシスト・ムッソリーニは国民が求めた偶像でもあった。

そのムッソリーニを尊敬していたヒトラーが、
彼に習い、

ドイツでもファジズムに突き進む・・・、

と、まぁ、そんな番組内容でしたが、

興味深かったのは、
ムッソリーヌが盛んに上半身裸になって肉体を誇示する映像。

そう云えば、ロシアの独裁的指導者、
秘密警察出身のプーチンさんも、

何かと云うと鍛え上げた肉体を誇示してますよなぁ。

映像の中、
ムッソリーニの演説には、

たびたび「偉大なるローマ帝国の復興」と云う言葉が出て来ますが、

お隣、中国の、
独裁的指導者・習近平さんも、

「偉大なる中華帝国の復興」と云うスローガンがお好きなようだから、

独裁的指導者が、人気を集める方法は、
昔も今も、

鍛えあげた肉体を見せびらかして、
「強い男を誇示する」とか、

「偉大なる祖国の復興」を叫んで、
民衆のナショナリズムを鼓舞するとか、

方法としては、
そんなに変わらないんだなぁ・・・、

などと、思いながら見ておりましたんですよ。



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