漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

正義の味方

2011年11月23日 | 政治・経済・こぼれ話

「オリンパスの損失隠し」で世間が騒ぎ出したころ、
私が一番知りたいと思ったのは保有資産と期末決算の内容、

隠した借金を相殺できるだけの金融資産があるのかどうか、
はたまたそれがマイナスなら、保有資産はいかほどあるのかと云うこと。

つまり、会社の体力が知りたかった分けだ。

処がそう云う報道をなかなか見かけずじまいだったのだが、
先日のテレビで某氏が面白いことを言っていた。

「オリンパスは超優良企業、
 外国人社長が騒ぎ出さなければ、何の問題もなかった」と。

もちろん、これには、
決算方法の違いや企業風土など、
いくつかの条件が付くので、
別に外人社長に悪意があったと云う意味ではない。

米欧風の感覚で行くと「不正があった」と云う事にも間違いは無い。

ただ、ここ何年かオリンパスは、

バブル時代につくった借金を、
少しづつ帳消しにして来たのだが、

たまたま、最近の決算で、
巨額の高収益決算となったので、残りの借金を「一度に消そう」とした。

その直後に社長が外人になった。

かの社長としては、
その不正経理が「許しがたい犯罪行為」と写った分けである。

某氏の云うには、
「もし、日本人の社長であればそのまま知らぬ振りをしただろうから、
 従ってナンの問題も発生せず、優良企業のままだったろう」と云うのである。

つまり、巨額の損失が収まりかけた処に、
「正義の味方」が登場したために、大嵐になってしまった分けである。

会社自体は、内視鏡などで高収益体質、

従って「株主からの訴訟」など、
当面のトラブルが乗り切れれば、また、元の優良企業に戻るだろう、

と云うのが、その某氏のご託宣だが、ハテ。






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