漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

罪が重いかな、「正直そうに見えるウソ」

2016年07月22日 | せけんばなし

何日か前、
アメリカ大統領候補のトランプさんの奥さんがした挨拶の一部に、

「盗作疑惑か」、と云う、ごく小さな記事が出ましてね。

その記事の中、奥さんが疑惑を否定して、
「この挨拶の原稿は、私が何日もかけて考えに考えて書いたんです」と云う言葉が出ていた。

まぁ、小さな記事ですしね、
そんなに問題にもなっていないようだし、
偶然似ていただけかもしれないな、と思っていたんですよ、その時の私は。

本人が意識しないうちに、
「気が利いてるな」と思ったフレーズを使ってしまう、と云うこともよくある話ですしね。

ところがその後、騒動が大きくなって、
オバマ首相夫人の演説からの盗用であり、

それは、
原稿を書いたスピーチライターのやったことだと分かった。

それを知って私が思ったのは、盗作云々の方ではなくて、
「なんだ、私が自分で何日も考え考え書いた、と云う言葉はウソだったんだ」、と云うこと。

有名な演説からの盗用より、
「正直に見える小さなウソ」の方が罪が重いよな、とその時思った。

今日の新聞、
ロシアの陸上選手のリオ五輪締め出しの記事の中に、

女子棒高跳び、
イシンバエア選手の、痛烈なコメント、

リオに出る選手は、
「私の居ない処で、“偽りのメダル”をとればいい」が出ていました。

イシンバエア選手の怒りはよく分かるんですが、
数年来の報道を読む限り、

「ロシアの国家ぐるみの不正」はかなり悪質で真実味がある。

国家の英雄として、
「こんな話は全く知らない」と言い通すのは良いんですが、

あとから、
「アレは国家に言わされたウソ」なんて言わずに済むことを祈ります。







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