漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

若冲で夜更かし

2019年03月05日 | 美術
先日、たいそう夜更かしした日がありましてね。

なにしろ その夜は、
「良いお爺さんはもう寝ましょうね」と云う、

22時なんぞに開始の、深夜番組を見てしまったから。(笑)

それがテレビ東京、
“美の巨人たち『伊藤若冲スペシャル』”

私が若冲を初めて知ったのは、
たまたま古本屋で手にした「奇想の系譜」と云う文庫本で見てから。

そこには、
あまり聞いたことのない、

伊藤若冲や曽我蕭白、
それに狩野山雪や、長沢蘆雪など、

まさしく奇想の画家たち、
風変わりな絵のオンパレード。

その時の感想は、
「変わった絵もあるものだナァ」程度だったんですが、

それから何年もせぬうち、
この本の著者、辻惟雄(つじ のぶお)さんが、

テレビの美術番組で、
それらの絵を解説することが増え、

そうこうするうち、
京都博物館で若冲の美術展をやったら、

当時の美術展としては珍しく、
若い人が押し寄せ大行列、となり、

社会現象と報じられるほどの、大ブームとなった。

で、まぁ、
「世間よりは早くから知ってたんだぞ」と云うことで、(笑)

夜更かしする結果となった次第。

ちょうどその時間には、
三十分おくれでNHKでも

「若冲vs北斎~夢の天才対決」と云うのをやってましてね。

これは後半の三十分だけ見たんですけど、

若冲役に佐々木蔵之介、
北斎役にムロツヨシと云うお二人がなかなか良くてね。

佐々木さんの、
ネイティブな京言葉が耳に心地良かったし、

ムロさんの北斎ぶりも江戸っ子らしさが横溢してた。

最後の方は、
夜更かしのし過ぎで、ダウン寸前でしたけどね。(笑)





コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。