漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

受験戦争

2011年04月27日 | Weblog
「受験戦争」と云う言葉を耳にしだしたのは、いつの頃からだったか、

ただ、日本の受験競争もタイヘンだが、
中国のそれは日本以上の厳しさなのだそうで、

恋愛はモチロン、
趣味もテレビもクラブ活動も封印して、

ガリ勉一筋、

「青春なき中高校時代」を送らねば、
ねらう大学に合格できないのが実情なのだと、

中国の大学受験事情を述べたレポート記事にある。

中国のある受験生の言葉、

「みんな朝七時に登校し、
 夜十時ぐらいまで受験勉強に縛り付けられるから、
 日本のような部活なんて幻、

 毎日テストと宿題に明け暮れて、自由に考える時間などすっかり無くなっていた」。

なにしろ中国の大学受験は、
「高考」と呼ばれる全国統一の大学入試の結果がすべて、

その筆記試験のみ一発勝負の結果次第で「人生が決まる」。

この試練を勝ち抜くためには、
「授業で教えられた知識を消化することなく、
 むりやり頭に詰め込み『得点獲得マシーン』にならざるを得ない。」

そのため、
「いまの高考は、創造力が漲るはずの若い世代を、
 教科書の知識しか知らない「書呆子」にしてしまう」と云う批判もあるのだそうだ。

「書呆子」とは、「勉強の出来る優秀な阿呆」。

もっとも、
「勉強の出来る優秀な阿呆」なら、日本にだって居るだろうけれど・・・。

処で私はかねて、
「いまや日本を追い抜こうとしている」と云われる工業国、
韓国で、「韓国内で創造された工業製品が少ない」のは意外であり不思議でもあった。

日本には、
トランジスターラジオに始まって、電卓からワープロ、
さらに、ビデオカメラやデジタルカメラ等々、
日本で発明されたと云っていい工業製品がいくらも有るのに。

そう云えば、韓国も、
中国に負けぬほど猛烈な受験戦争の国だったな、

中国の受験事情を書いた記事を読みながら、そんなことを思いだした、

日本の受験競争は、これらの国に比べれば、
まだまだ余裕が有る分、

甘いと云えば云えるのだが、
その甘さと緩(ゆる)さこそが、案外、日本の強みなのかもしれない、

などと、
油断しながら本を置いたのでありますが、・・・

これでイイノカナ。(笑)









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