漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

記憶力の競争

2022年04月02日 | せけんばなし

先日のテレビで、
「内藤湖南」の事を取り上げてましてね、

邪馬台国のことかなと思いながら見たら、
そうではなく「中国史の学者としての湖南」に光を当ててました。

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 明治から昭和を生き、
 日本の中国史学の礎を築いた内藤湖南。

 湖南は中国の歴史を千年さかのぼり、
 社会に通底する特質を見抜いていった。

 中国を知るヒントとなる特質とは。

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まぁ知らないことが多くて、
面白く見終わったんですが、

その中で印象に残ったのは、
出ていた学者さんの一人が仰った事。

「中国では科挙と云う国家試験により、
 優秀な人なら誰でも出世できると云う体制になったんだけど、

 そのせいもあって、
 親は子に知識を詰め込む教育に熱心になった」

それはやがて記憶力の競争のようになり、
真の学問の意味からは遠ざかる結果ともなったのではなかろうか。

日本の明治の時代、
中国の開国が遅れたについてはその影響もあったのだと思う。

ひるがえって今の日本、

高学歴を追い求める風潮は、
学問が「記憶力の競争」に堕して居はしまいか。

そんな気がちょっとしました。

 


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