漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

女性賛歌

2017年06月26日 | せけんばなし
むかしの随筆書にんな一節があります、

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天性、女は男(おのこ)よりなお肝(きも)太きものなれど、
そこら隠すこそ女めきて良けれ。

慣れぬ虫など見たる時も、
「あ、こやつ」などと摘(つま)みたるは、おおらかよりも心にくし。

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で、こちらは、
昭和の敗戦を見届けた人、西東三鬼、 夏の句です。

【 梅雨はげし 百虫足殺せし 女と寝る 】

ふ~~む。

つづいて、これも三鬼、
創作時期としては終戦から間もないころ、だろうと思われます。

【 おそるべき 君等の乳房 夏来る 】

当時、都会の女性がモンペを脱ぎ捨て、
白いブラウスやワンピースやなんかを着だしたころです。

和服に比べりゃ胸が目立つ。

ブラジャーの日本での最初の売り出し元、ワコールの歴史は戦後の夏から始まりました。

その戦後はモノ不足、
貧しかったから、洋服は生地で買って来て自分で縫った。

ために、雨後のタケノコのように洋裁学校が乱立、
それでも入学手続きには徹夜組も出るほどの大行列ができたそうです。

ま、女性の自立とか、女権拡張は、
戦後の夏から始まった・・・のでしょうね。





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