漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

剛腕どてるて、苦戦す

2017年06月27日 | 政治・経済・こぼれ話
世界地図でフィリピンを見ると、

北にルソン島、南にミンダナオ島、
その二つの大きな島の間に点在するビサヤ諸島と云う地形で、

その総面積は日本の八割ぐらい、
人口は一億人余り、と云うことで、規模としては日本とよく似てます。

ただ、経済的には貧しく、

特に南のミンダナオ島では、
一日百円以下で暮らす極貧層も多いのだとか。

当然ながら、その貧しさの故もあって、
麻薬や暴力が蔓延しており、治安は良くない。

そのミンダナオ島で、
国軍とイスラム武装勢力の戦闘が本格化して1か月がたちます。

フィリピンは基本的にはキリスト教国で、
イスラムは少数派、

ただし、そのイスラム教徒は、
ミンダナオ島に集中しており、

古くから独立闘争を戦ってきたと云う歴史を持つ。

ただその資金源のかなりの部分が、麻薬にあることも事実。

知事時代、麻薬組織との戦いでは、
人権無視の強硬策で国民の支持を得て大統領となったドゥテルテさん。

今回の掃討戦でも指揮を執り、
島全域に戒厳令を布告、短期で制圧する予定、・・・のはずだったが、

先日のニュースによると、

政府や軍の高官は制圧時期の見通しを
「来週には」
「ラマダンが終わるまでに」と表明しては取り消しており、

「先行きは不透明」と伝えてました。

「麻薬犯罪者なら、撃ち殺しても良い」と言って、
先進国の人権政治家たちから非難を浴びたドゥテルテさん。

わたしもそんな強硬策、
良いとは思いませんが、最近のシリア国民の悲惨ぶりを見てると、

「強権政治」でも無秩序で混乱する「無政府状態」よりはマシか、

などと、ついつい思ってしまう、今日このごろなのでありまするよ。



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